日常生活において、私たちは、多くの生活費を、
毎月、支払い続けている。
家賃、食費、ローン、そして、自動車関連費。
特に、車は、何かとお金がかかる贅沢品だ。
車体のローンと、任意保険、車検、それに駐車場。
乗るのは週に1回でも、そのために週5日間は、
毎日、維持費が消えていくのである。
可能ならば、使う時だけ、お金を払いたいものだが、
「所有」したければ、どうしても維持費を払わざるを得ない。
レンタカーや電車では、やはり100%満足のいくような
仕様にはできないし、レンタルしたり、駅まで歩く手間も
意外と面倒なものだ。
このような「維持費がかかる」という観点で、
会社組織を考えてみると「正社員を確保すること」にも、
かなりのコストが必要になることは、言うまでも無い。
特に、新入社員の場合、最初の数ヶ月間は教育三昧。
会社にとっては、何の利益も生み出してはくれない。
それでも投資して育てるのは、後々利益を生み出してくれると言う
目論見があるからだ。
もちろん、維持費を極力安くするために、人材派遣会社を
利用している企業も多い。今の時代、あらゆる業務は
アウトソーシング可能なのだから。
しかし、何でもかんでも、アウトソーシングだけで
賄えるかといえば、そうでも無い。やはり、正社員の存在も
必要なのである。
例えば、私のような技術職の場合、あるシステム開発の
プロジェクトにおいては、外部の派遣エンジニアを使うことが
多いのだが、その中にも、必ず数名は正社員(プロパ)を混ぜ、
管理したり、一緒に検討したりする。
なぜなら、肝になる部分の考え方などは、やはり、
長期間システム開発に携わった経験者の意見が必要だし、
それまでの会社の社風や文化に沿って、開発要員を教育
していかなければならない。そのような業務は、
ある日突然呼ばれて来た派遣社員には難しいだろう。
それと、もう1つの問題点は、必要な時に、必要な人材が
必ずしも見つかるとは限らない、ということだ。
派遣会社が派遣してくる社員も、千差万別、十人十色。
毎回、優秀な人材だけを回してもらえるとは限らない。
だから、急ぎで人手が足りない時も、最悪、お目当ての社員が
見つからないという危険もある。
そのようなリスクを考えると、やはり、ある程度の
維持費を確保してでも、正社員を入れておきたいというのは
企業のホンネだろう。レンタカーではなく、やはり、自分の愛車を
持ちたい。
しかし、儲かっていれば別だが、仕事が無い時に、
ただ座っているだけで給料を持っていかれるような社員は、
正直、厄介だと思うだろう。
乗りもしないのに、なぜ自動車税を全額払うのか? みたいな心境だ。
だとすると、これからの正社員に求められるのは、
「仕事が無いときに、どのような行動を、自主的に取れるか?」
ではないだろうか?
例えば、個人で所有している車。
サラリーマンの場合、月〜金は駐車場で停まっているだけ。
乗るのは土日。
だとしたら、月〜金には、他の誰かに車を使ってもらうという
考え方で、シェアできるかもしれない。個人間でレンタルするなど。
そうすれば、維持費も使用率に応じて折半できるし、
お互いにメリットも多い。土日仕事のサービス業の
家族が近所に住んでいたら、相談してみるのもありだろう。
今挙げたのは一例だが、このような考え方で
「使われていないものを、どうやって有効活用するか?」
という視点で、正社員サラリーマンの生き方を考えてみると、どうなるか?
タイムシェア、ワークシェアという言葉もあるが、
実際に、『今日は仕事が無いから半日で帰っていいよ。でも給料は半額ね』
なんて言われたら、路頭に迷う社員が大勢でてきてしまう。
だからこそ、大切なのは、そのような状況になったとき、
「路頭に迷わなくて済む」ように、社員一人ひとりが
実力を身に付けること。
例えば、各社員が、週末企業や副業を持っていれば、
その半日を使って、自分のビジネスを進めることが出来る。
給料が半分に減っても、副収入があれば問題ない。
これは、会社にとっても、社員にとっても、双方向に
メリットがある。
会社側も、仕事が無くなれば、利益は出せないから、
いままでどおりの給料は支払えなくなる。
となると、給料ではなく「時間」で社員に還元するしか
無い。
毎日、会社のことしか頭にないと、
いざ、会社の仕事が暇になった時に、
「自分が何をすべきなのか?」が見えなくなってしまう。
仮に、一週間という時間が与えられたとしたら、
その時間を使って、どう自分のビジネスを発展させるか?
もらった「時間」を「お金」に変える力。
それさえ身に付ければ、会社の仕事が減ったとしても、
何も心配することは無いし、会社側も、いつでも
「今日は帰っていいよ」といえる。
そのうち「毎月、第二第四水曜日は半日デー。みんな帰って、自分のビジネスをしよ
う!」
みたいな風潮が生まれてくれば、このような考え方も自然なものとして浸透していく
に違いない。
(次回につづく。)
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