前回に引き続き・・・
サラリーマンが、二本の得意分野(柱)を持つことのメリットは
もう1つある。それは、視野が広がることによる、良い意味での
本業へのフィードバックが得られることだ。
それを感じられるようになれば、本業の充実度がさらに高まることは
間違い無い。私自身も、それを実感してきた。
柱は、1本では不安定なのである。
「×」(かける)という記号は、2本の柱がお互いに
頼りあい、重なり合って形成されている。
お互いのスキルが、お互いを支えあう関係。
この状態を、自分の中で構築することができれば、
まさに、鬼に金棒なのである。
ビジネスで成功するためには、
「何を見ているか?」よりも「どこを見ているか?」
のほうが、重要である場合が多い。
例えば、同じ場所にいても、同じ映像を見ても、同じ本を読んでも、
その人が、どのような視点または切り口で、その情報を捉えるか次第で、
そこから得られるノウハウは、まったく違うものになる。
例えば、私の場合、もともと本業はIT業界のエンジニアだから、
Webに関する知識は詳しいが、その反面、マーケティングや経営、
集客、宣伝、営業に関しては、まったくのど素人だった。
だからこそ、もっとマーケティングを学ぶ必要があると思ったし、
営業やビジネスの手法を、書籍やセミナー、各種教材から徹底的に
吸収した。
その結果、インターネットマーケティングのスキルを向上させることが
できたので、結果として、メルマガ発行やサイト運営および
ネットショップの通販事業が、軌道に乗っている。
過去の私を含め、多くの人は
「IT系のスキルがあれば、インターネットビジネスで成功できる」
と考えているかもしれない。しかし、それは大きな間違いだったと、
私自身が気付くことができた。それは、インディーズCD販売で
失敗したからだ。
どんなにホームページ作成のスキルが高くても、それは
「儲かるホームページを作るスキル」とは、まったく関係が無い。
クリック率を上げたり、反応が良いキャッチコピーを考えたり、
絶妙な価格設定を決めたり、広告のタイミングや媒体を選んだり・・・
そのようなスキルは、決して、本屋のコンピュータ書のコーナーに
並んでいる「簡単!ホームページの作り方」という本には載っていない。
そのような本に載っているのは、日曜大工で言えば
「のこぎりとかなづちの使い方」に過ぎない。
つまり、どんなに大工道具の使い方が上手でも、
・その道具を使って、どんな作品を作るのか?
・その作品は、いくらで、どこに、どうやって売るのか?
というスキルが無ければ、商売としては成立しない。
となると、IT系のスキルを持っている人間こそ、
マーケティングや営業を学ぶ必要があるし、
逆に、営業のスキルがある人間は、ちょっとWebの
スキルを身に付けるだけで、大ブレイクできる可能性がある。
このように、ビジネスの成功に必要な要素は
アナログとデジタル、両方なのである。
どんなに優れたシステムを構築しても、
そのシステムが、人間の心を捉えるものでなければ、
売れる仕組みは作れない。
例えば、デザインはカッコいいが、まったくアクセスが無い
Webサイトのようなものだ。
逆に、どんなに人間の心を掴む「アナログ」の部分が
充実していても、それを上手くシステム化しなければ、
ビジネスとして発展させることは難しいだろう。
例えば、とても親切なおばちゃんが、商店街で開いている
コロッケ屋さんのようなもの。もし、フランチャイズ化すれば
全国展開も可能な味を持っていても、システム化の知識がなければ、
小さな一店舗で終わってしまう。
もちろん、ビジネスを拡大させることだけが幸せとは限らない。
自分が管轄できる範囲内でビジネスを収束させるほうが
楽しいと考える事業者もいるだろう。
しかし、可能性として、
「どうすれば今のビジネスをもっと発展させられるか?」
を考えながら、日々の仕事をこなすのは、それだけで
わくわくするし、楽しいものである。
なぜなら、人は「一皮向けた瞬間」に、もっとも喜びを
感じるからだ。
そのような「大いなる目標」を自分に掲げていると、
世の中の見え方が、次第に変わってくる。
例えば、サラリーマンが「週末起業で大成功するぞ!」
という目標を持つと、社内に落ちている多くのノウハウが
たくさん見えてくるようになるのだ。
それが、本業へのフィードバック効果。
そして、その視点の鋭さは、どんどんと鍛えられ、
それは、会社の中だけでなく、日常生活のあらゆる
場面で活用されるようになる。
例えば、私は今朝、通勤時、駅の階段付近で、
ボーっと突っ立て入る人を見て
「じゃまだよな。忙しい時間帯なのに」
と感じた。
その人は、どうやら、電光掲示板を見て、
電車の行き先を確認していたようだ。
たしかに、毎日通勤している人以外の「初めての人」
ならば、分かり難い面もあるのだろう。
さて、ここで、単なる「朝、むかついた話し」で
終わらないのが「視点の鋭さ」である。
その状況を見て、そこからどんな教訓を得て、
それを、自分のビジネスにどう生かすか?
そのような質問を、常に自分自身に与え続ければ、
どんなに些細な出来事も、すべて教訓に見えてくる。
駅で突っ立っている人を見て、今までの私なら
「なんでそんな簡単なことが分からないんだ?」
と思うだけだった。
しかし、冷静に考えてみれば、自分自身も、
旅行先で、初めての路線に乗るとき
「これは快速? 各駅? 目的の駅には止まる?」
などの疑問が湧いたことは、何度もある。
つまり、一見、簡単そうなことでも、
初めての人にとっては、分かり難い表示や構造に
なっていることがある、という教訓。
これをインターネットビジネスに当てはめて
考えてみると、例えば、Webサイトのトップページの構成。
自分で作成する場合、何度も更新しながら確認しているから、
出来上がった後で「これはとても分かりやすい!」と、自分では思う。
しかし、本当にそうなのだろうか?
初めて訪問した人が、「???」を連発するような
不親切なレイアウト、表現などは無いか?
そう考えていくと、「もう完成されたもの」と思っていても、
まだまだ改善の余地が有る。
それを少しずつ改善していくことが、ビジネス成功への
階段を、着実に上がっていくということなのだ。
「何を見るか?」ではなく「どこを見るか?」
そして、その現象をどう解釈し、どんな教訓を得るのか?
それを常に考えながら、日々の仕事に従事すれば、
次から次へと、新しい発見があるし、どんどん情報が飛び込んでくる。
それを実感できるようになったら、
あなたは、今までの何倍ものスピードで、成長することが出来るのだ。
(次回につづく。)
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※この記事は、人気メールマガジン《幸せなサラリーマンになる方法−気づきの視点と発想力》の著者により提供されています。(C) Copyright 2004 無断転載を禁止します。コメント、トラックバック等はご自由にどうぞ。