2004年11月08日

社内で不公平を感じたときの対処法

次のような言葉がある。

*

短期的に見れば、不公平なことでも、
長期的に見れば、必ず公平になる。

*

サラリーマンでも、起業家でも、
今、自分が置かれている立場、あるいは、
自分が担当しているビジネスについて、
それを客観的かつ長期的な視点で見られるかどうか?
は、とても大切な要素である。

特に、サラリーマンの場合、毎月給料が必ず入ってくるという、
ある意味、安定した境遇に慣れてしまっているから、
どうしても、今月、来月、再来月・・・
というように、短期的な視点でしか、
ビジネスを捉えることができなくなってしまう傾向がある。

例えば、
『今月は残業○時間だから、残業代○万円だ。』
『来月は車検だからお金がかかるから、いっぱい残業しなきゃ』
という具合だ。

「生活残業」という言葉がある。もちろん、それ自体は否定するつもりはないし、
家計上、残業代に生活を依存しているという状況の人も、少なくないだろう。

しかし、本当に問題視すべきことは、サラリーマンの視点が、
毎月の残業代ばかりに向いてしまうと、視野が狭くなり、
短期的な見方しかできなくなってしまうことにある。


短期的な視点とは、一年後より、一ヶ月後を重視する姿勢。
来年の給料より、来月の残業代のほうが大切だと感じる気持ち。

そのような状況では、長期的な視野で、自分のビジネスを
分析することは難しい。

そして、視野が短期的になればなるほど、
どうしても「楽な道」を選ぼうとしてしまう。
そこに大きな問題が潜んでいる。

例えば、高校生が、大学受験を控えても、なかなか勉強に身が入らず、
どうしても、遊んだり、サボったり、楽な道に逃げてしまうケース。

これは「今、楽しむこと」を重視している結果である。
つまり、視野が短期的になっているから、5年後や10年後の
自分の姿を見据えた上での行動ができない。
もちろん、高校生の時点で、そこまで考えられる人間のほうが稀だろう。

しかし、もしあなたが今、あの頃(高校時代)に戻れるとしたら、
もっと必死になって、勉強しようと思うのではないだろうか?
やり残したこと、やっておきたかったこと、たくさんあるはずだ。

それは、5年後、10年後、自分がどうなるかを
知ってしまったから。それを知っていると言うことは、
自分の人生を長期的な視点で分析できるということ。


これと同じように、サラリーマンの人生を、長期的な視点で考えてみる。
例えば、30代の社員は、20代のころに、何をやっておけばよかったと後悔するだ
ろうか?
40代の社員は、30代のころに、どんな勉強をやっておけばよかったと思うだろう
か?

ある程度、未来が予測できるようになれば、それは、
「今、何をすべきか?」が、明確に見えてくるようになる。

そして「今、やっておくべきことが、後々、何倍にもなって戻ってくる」
という確信が持てるから、その行為(例えば自己啓発や勉強)に対する
意欲も高まるのだ。


どんな仕事でも、一時的に、楽な道を選んだ方が、得なような気がする。
逆に、大変で儲からない仕事を押し付けられた社員は、不公平だと感じる。
しかし、それは短期的に見れば不公平かもしれないが、長期的に見れば、
苦労した人間ほど、そこで実践的スキルを学ぶことができるから、
後々の人生を有利に進められることは、まず間違い無いだろう。


ある中小企業(住宅リフォーム会社)は、ずっと大手住宅メーカーの下請けとして、
厳しい条件(低賃金)で、仕事を受けていたという。
しかし、その厳しい条件の中で、高いクオリティーを維持する
ノウハウを身に付けることができたので、その「スキル」を武器に、
大手の下請けから脱却し、エンドユーザーから直接受注を取る戦略に
変更したという。その結果、低賃金で、とても良い仕事をすることが
評判になり、数年後、その地域トップの工務店に成長したというのだ。


例えば、若くて実力があるのに、安い賃金で働かされているサラリーマンが
いたとする。彼らは「不平等」を感じながらも、一生懸命に、与えられた仕事を
こなしつづける。

その結果、若手社員は、社内でナンバー1の実力を身に付けるだろう。
そうなれば、その実力を発揮することで、いくらでも自分のビジネスを
発展させることが出来るに違い無い。


自分が与えられた、ある意味「不利な立場」を、「不平等」と考えるか?
それとも「後で何倍にもなって取り返せる」と考えるか?
その解釈の仕方1つで、日々の仕事への取り組み方が、変わることは間違い無い。


(次回につづく。)

presented by 幸せなサラリーマンになる方法
※この記事は、人気メールマガジン《幸せなサラリーマンになる方法−気づきの視点と発想力》の著者により提供されています。(C) Copyright 2004 無断転載を禁止します。コメント、トラックバック等はご自由にどうぞ。



この記事へのトラックバックURL

http://app.blog.livedoor.jp/shiawase3/tb.cgi/9032931
この記事へのコメント
ゲームにたとえるとファイヤーエムブレムでしょうか?

敵(仕事)の数は決まっているから、経験値の上限も決まっている。

その中で、好きなキャラクターを出し惜しみしていると、レベルが
上がらずに使えなくなってしまう。

前線に出されているキャラが一番おいしいんですよね。最終的には。


ただ、現実ではどんな経験でも役に立つとは言いづらいかもしれません。
目的意識をもって仕事を選ぶことが必要だと思います。
Posted by タカフミ at 2004年11月08日 23:53