2004年11月05日

長期のSEOと、短期のメルマガ広告

会社の業務を、長期的な視点と、短期的な視点で見ると、
評価の対象としては、短期的な視点による業務のほうが、
高い点を与えやすい。

なぜなら、短期的な仕事は、その場で利益や効果を
簡単に測定することができるが、長期的な仕事は、
その効果が表れるまで、一定の時間が必要だからだ。

この現象を、インターネットマーケティングに置き換えて
考えてみると、それは、メルマガ広告とSEOに分けて
考えることができる。

例えば、ネットショップにおいて、短期的に、一気に
売上を上げたい場合は、メルマガ広告を使うのが
最も簡単な方法だ。

特に、配信部数の多い媒体に、ヘッダー広告などを
載せれば、その瞬間だけは、急激にアクセスを増やすことが
できるから、短期的に売上を上げることができる。

そして、その結果が黒字であれば(売上が広告費をペイするならば)
その仕事は、評価に値すると、誰もが判断できる。

しかし、メルマガ広告の弱点は「即効性はあるが、持続性がない」
ということ。つまり、メルマガを出した瞬間は急激にアクセスが増えるのだが、
その効果は、24時間から、長くても48時間程度しか続かない。

だから、何度も広告を出しつづけることになるのだが、
それはギャンブルのように「あたりはずれ」がある。
それは、とてもリスキーなビジネスモデルなのだ。
常に、広告という名の博打を打ちつづけなければならないのだから。

一方、SEOは、メルマガ広告とはまったく逆の考え方である。
即効性は無いが、持続性は無い。SEO対策の効果は、
ボディーブローのように、ゆっくり、じわじわと効いてくる。

例えば、ページ内にキーワードを積極的に埋め込んだり、
サイトの文章量を増やしたりしても、その翌日から
すぐアクセスが急激に上がることはありえない。
なぜなら、検索エンジンのスパイダー(クローラー)が、
新しいページを読み込んで、データベースに登録するには、
数日から数週間はかかるからだ。

そのように、少しずつ手を入れて、ページランクを徐々に
上げていく地味な作業。それがSEOである。

だから、SEOは、完全に長期的な視点での仕事。
効果が出るまでには、4ヶ月以上かかることもある。
だから、効果が計測しにくいのだ。

だが、SEOも、メルマガ広告も、どちらも
同じように、大切なインターネットマーケティングの手法。
どちらか一方だけに頼るのではなく、バランスよく
対応していかなければならない。


もし、これを「会社の業務」として行なう場合、どうだろうか?
メルマガ広告を担当する社員と、SEOを担当する社員。
短期的に利益を出し、結果をすぐに報告できる社員だけが
高い評価を得るような評価制度だと、誰もが、メルマガ広告のような
短期的かつギャンブル的な仕事を好むようになる。
そんな状態では、いつまでたっても、安定した収益は得られない。

SEO対策のように、一見、地味な作業でも、
地道に続けておくことで、ビジネスの根幹を支えている場合もある。
ミュージシャンで言えば、一発屋大ブレイクか?
それとも、演歌のように、十数年、ゆっくり、じっくりタイプか?

前回の投稿でも触れたが「種まき」の期間を
正しく評価する仕組みがなければ、長期的な視点で見たとき、
その会社に安定をもたらす要素を潰してしまう危険がある。

長期の視点、短期の視点。
その評価制度についても、両方をバランスよく平等に
評価する仕組みやルールを作ることが、会社および社員にとって、
今後の大きな課題であることは間違いないだろう。

(次回につづく。)

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※この記事は、人気メールマガジン《幸せなサラリーマンになる方法−気づきの視点と発想力》の著者により提供されています。(C) Copyright 2004 無断転載を禁止します。コメント、トラックバック等はご自由にどうぞ。



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