あるビジネスプランを考え、それを実行すれば、
もしかしたら、大当たりするかもしれないと思って、
わくわくすることは、誰にでも経験があるだろう。
じつは、このようなアイデアを、ある日突然思い出すことは、
誰にでも、日常的に起こる、ごく当たり前のことだ。
それは、特別な才能とか、そういう類のものではなく、
ただ、ある一定量の情報が脳内に溜まったら、
そこから、自分でも気づかなかった、細胞の奥に隠れていた
情報が、ちょっと、はみ出してくる状態。
だから、アイデアの量は、
インプットした情報の量に比例する。
普段、意識的にビジネス書を読んだり、
ある目的を持ってテレビを見ている場合などは、
ただ、なんとなくそれを見ている人に比べれば、
圧倒的にインプット量は増える。
通常、サラリーマンが、そのようなアイデアを実行した場合、
まず最初にやることは何か?
それは、同僚もしくは、上司に、
そのアイデアを話してしまうことである。
実は、その時点で、すでにそのアイデアは、
消滅する運命にあると言うことに気づかなければならない。
「俺、今、○○を考えてるんですけど、
かなりイケルと思うんですよね。」
しかし、このような発言は、
発言者の自己満足を満たすこと以外、何の役にも立たない。
なぜなら、同僚や上司が、たとえ、その意見に対して、
どのような意見を述べたとしても、
それは「そのアイデアを実現させるため」には、
まったく役に立たないからである。
その事実は、たとえそれが、応援的な意見であっても、
批判的な意見であっても同じ。
例えば、同僚が
「そんなの、もう誰かやってるよ。知らないだけで。
もう遅いよ。」
と言ったら、あなたは、
「そうか、やっぱりダメか・・・」
と思って、可能性を自ら閉ざしてしまう。心理的に。
逆に、
「それって、凄いね。ぜったい上手く行くよ、
ぜひ、やってみなよ!」
と言ったら、あなたは、その時点では、
「よっしゃー、やれるぞ!」と思うかもしれないが、
それは、一時的な気分の問題であり、
それを本当に、あなたが実行できるかどうか?
は、あなたの実力次第なのである。
もしくは、友人の肯定的な意見でさえ、
自ら、否定的に受け取るケースもある。
人に意見を求めているときは、
自分では自信が無いケースがほとんどだ。
なぜなら、絶対に自分で成功を確信できるような
すばらしいアイデアを思いついたら、
それは、絶対に人に話さないからである。
隠そうとするからである。
つまり、実行前に、他人の意見を聞きたいと思う理由は
「自信が無い」という状態に陥っているというものであり、
そんな状態で、たとえ友人の肯定的な意見を聞いても、
「そんなに簡単に出来るわけ無いだろう。」
「人ごとだと思って、気楽なもんだ」
と、自分で否定的に捉えてしまっては、ぜんぜん意味が無い。
では、あなたが、何かビジネスのアイデアを思いついたら、
どうすればいいのか?
それは、同僚や友人に対して、
そのアイデア自体の可否を問うのではなく、
「アイデアが成功するという確証を持つために問う」
ことが大切である。
例えば、あなたが、来るべき高齢化社会にそなえて、
65歳以上のシニアを対象とした、
「パソコン始めよう」家庭教師派遣ビジネスを
考えたとしよう。
そのとき、友人に対して、
「老人向けのパソコン家庭教師、流行ると思う?」
と、聞いてはダメだということだ。
そうではなく、次のような質問をする。
「おじいちゃん、いる?」
「おばあちゃんは?」
「おじいちゃん、携帯持ってる?」
「メールできる?」
「パソコンは?」
「普段、何やってるの?」
「孫とは離れて暮らしてるの?」
「孫と、電話とかやってるの?」
「孫と、メールとか、やってるの?」
「デジカメで盆栽の写真とか、撮ったりしないの?」
など、アイデアを、より詳細に掘り下げるための
質問を投げ掛けるのだ。
そうすれば、あなたのビジネスモデルを
より具体的なものにするために、
有効な情報が引き出せるのである。
だから、同意を求めようとしてはいけない。
それよりも、具体的事例を求めるのだ。
大企業の中では、保守的、安全的な意見が好まれるので、
過去の実績が、もっとも重要視される。
だから、これまで過去に例の無いアイデアや、
未知の領域に踏み込むようなビジネスアイデアは、
社内では潰される風習がある。そうやって大企業は生き残ってきた。
だから、自分で思いついたアイデアは、自分で実行するしかない。
社内の人間に、そのアイデアの賛否を求める行為は、
まったく、意味が無いのである。
(次回につづく。)
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