若いころは、誰でも、野望とか、夢とか、
そんなものを持って生きている。
会社に勤めるまでは、なんとなく一律のルールだったが、
会社に入ってから先の人生が見えなかったので、
まだ、入社前は、わくわく感があった。
しかし、入社してしばらくすると、
ある現実に気づく。
それは、自分の5年後、10年後の姿が、
そこにあるといいう事実。
隣の係長、10年後か。
向かいの課長、15年後か。
そして、一番奥の部長、20年? 25年?
あんなふうになりたいのか? 本当に。
でも、このまま行けば、間違いなく、なるであろう。
それが、簡単に、予想できることに気づく。
タイムマシンに乗って、未来に行けるとしても、
きっと、未来など見たら、悲しくなるに違いない。
結末が先に書いてある推理小説は面白くない。
だが、社内には、上司がたくさんいる。
それが、自分の未来を映し出す鏡だ。
そして、40歳代の管理職たちも、
実は、それほど贅沢なくらしをしていないことに気づく。
昼休みに、どんなものを食べているかを見れば、すぐわかる。
給料は多くても、その分、家を買ったり、リフォームしたり、
子供を予備校に通わせたりするから、生活コストは、
20代の若者より、圧倒的に高い。
いわゆる、成功哲学系の本で、よく言われることだが、
「給料が多いことと、金持ちであることは、関係が無い。
なぜなら、収入が増えれば、支出も増えるからだ。」
というのがある。
つまり、稼いだ分、使ってしまう。
だから、自分が将来、課長になっても、部長になっても、
実際は、金持ちにはなれない。
それでも、ぎりぎり1990年代後半に入社した若者たちは、
会社に対して、年功序列の終身雇用を期待していた。
子供の小遣いが、年齢に応じて上がるのと同じように。
しかし、2000年に入って、急に、成果主義の導入。
「あなたたちが年を取っても、給料を上げるつもりはありません」
と、会社から宣告されてしまったのである。
話がちがうじゃないか?
と思ったときには、もう遅い。
騙されたような気分の人も多いだろう。
年功序列の原則は、「あとで、回収できる」というルールだ。
つまり、若いうちは、いっぱい働き、給料は安く。
年をとったら、ちょっと働き、給料は高く。
この原則が守られるはずだった。
しかし、そんなぬるま湯の時代が終わったことは、
小学生でも気づいている。
すると、今の若い社員たちの目に映る、
自分の未来の姿は、さらに悲惨なものになる。
ただでさえ、今、周りにいる上司たちが、
それなりの給料をもらいながらも、質素な生活を強いられているのを
目の当たりにしているのに、
さらに、自分たちが、その世代になったときには、
給料の額が、まったく上がっていない可能性もある。
年収300万円の時代に突入だ? ふざけるな。
こんな心理状態では、自分が、自分の親よりも
豊かな暮らしが出来ないのではないか?
という不安が、大量に押し寄せる。
だから、若年層は晩婚化し、結婚しても、
お金が無いから、共働きを強いられ、子供など作っている
余裕は無い。これが少子化の原因。
少子化の原因は、女性が自立したから、
価値観が変わったからとか、いろいろ言われているが、
一番の問題は、「若い連中に、金が回らないから」である。
これから、バブル期に蓄えた膨大な会社の資産を、
退職金という名目で、大量に持ち去ろうとしている、
団塊の世代、シニア層の定年退職組み。
彼らは、その資産を、自分たちの残された将来のために、
少しずつ、切り崩しながら生活する。
だから、もう大量消費はしない。する必要も無い。
そんなパワーも残っていないのかも。
だとすると、シニア層定年退職組の膨大な資産を、
若い連中に回すためには、もう方法は1つしかない。
それは、パラサイトシングルに徹することである。
もしあなたが、自宅から会社に通っているならば、
たとえ、給料が少し上がっても、一人暮らしをしては
いけない。親の金で、親の家で、親の食費で、光熱費で、
出来るだけ、親の世代のキャッシュを使うようにするべきなのだ。
そして、さらに有効な方法は、
親から開業資金を借りて、起業、独立する方法である。
親は、数百万から数千万円の退職金を持って、引退するわけだが、
家も土地も持っているし、ローンも払い終えている。
そうなると、子供が結婚するときのために、とか、
子供が家を買うときのために、と親は考えるだろうが、
二世帯にでも改築して、親と一緒に住めば、もう家を買う必要すらない。
一緒に住むのがいやなら、賃貸で十分だ。
つまり、家を買うよりは、ビジネスに投資したほうが
いいのではないか?ということである。
300万円もあれば、有限会社は立ち上げられる。
もし、半年で使い果たしたとしても、親だし、
返済は、多少待ってくれるだろう。そして、
この程度の金額なら、何年か会社に勤めれば、十分に
取り戻せる金額だ。
さらに、よい方法がある。
親を会社の代表にしてしまうという方法だ。
法律的、事務的な方法については、本屋に言って
「有限会社の作り方」という本を読めばわかるし、
行政書士に頼むという方法もある。
親を会社の代表にして、実質的なビジネスのアイデアや
方向性は、あなた自身が考える。
そうすれば、親の資本金で、親の有限会社で、
あなたの実力が試せる。
もちろん、会社を辞める必要など無い。
そしてもし、会社にばれても、なんら問題ない。
「父親の会社を、少し手伝っただけです」と言えば、それで済む。
もしかしたら、あなたは
「そんな・・・親を説得するのなんて、無理です」
と思うかもしれない。
しかし、もし本当に自分で会社を作ろうと思ったら、
他人や銀行を説得しなければならない。
それでも、親を説得するほうが難しいと思うか?
会社を辞めなくても、会社経営が体験できる方法。
経営が失敗しても、300万円程度なら、飢え死にするレベルではない。
3000万円の家を買うところを、ちょっとグレードを下げて
2700万円にすれば、済む話だ。
もし、あなたの親が、団塊の世代で、
もうすぐ、大量の退職金を手に、会社を去るとしたら、
それを、ビジネス成功の踏み台にすることは、
十分に有効な人生の戦略である。
あとは、あなたに、親を説得できるだけの
ビジネスプランが組めるかどうか?
その実力次第だろう。
(次回につづく。)
presented by 幸せなサラリーマンになる方法
※この記事は、人気メールマガジン《幸せなサラリーマンになる方法−気づきの視点と発想力》の著者
により提供されています。(C) Copyright 2004 無断転載を禁止します。