大和賢一郎の新刊!『会社とことん活用術』幸せなサラリーマンのバイブル
大和賢一郎+ターレス今井(著) 本体1300円 ISBN 4-479-79157-4 大和書房
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ワールドカップで盛り上がっている時期だが、
日本代表選手たちの活躍を見ていて、思うことがある。
彼らほど「現役であること」に誇りを持っているビジネスマンは
いないだろう。
サッカー選手をあえて「ビジネスマン」と呼ぶのは、
やはり、経済活動としてみれば、スポーツはエンタテインメントであり、
立派な「チケット収入によるビジネス」として成立しているからだ。
ところで、スポーツ選手の引退は、サラリーマンよりもだんぜん早い。
40代で活躍するサラリーマンは大勢いるが、
同じ歳でプレイを続けるスポーツ選手は、そう多くはない。
体力的にも厳しい状況になり、
さらには若手の進出が激しいから、
すぐに空席が埋まってしまうのだ。
もちろん、引退した選手も、本当は現役を続けたいのかもしれない。
しかし、それができない場合、なんらかの形で、
自分が関わってきた業界を応援したいと思うものだ。
具体的には、試合の解説だったり、キャスターやリポーターだったり、
あるいはコメンテーター、または若手の育成(コーチ)などが
引退後の道として残されている。
試合でプレーしなくなることが、スポーツ選手にとっての引退なのだとすれば、
サラリーマンにとっての引退とは、現場から離れることである。
それは早期退職かもしれないし、あるいは「相談役」などの
アドバイザー的な立場になることかもしれない。
現場で働いている社員たちにしてみれば、
「引退することは」は、目標のように感じられるかもしれない。
『自分も早く出世して引退したい』という気持ちが多少なりとも、ある。
しかし、スポーツ選手の場合、引退は自分で決めるしかなく、
そのときは、やはり『本当は続けたいが、条件的に難しい』
という状況をのむしかない。
ようするに、サラリーマンとスポーツ選手の決定的な違いは
「現役でプレイし続けること」に対する誇りと執着心である。
サッカー日本代表の試合を見ていて、思うことがある。
『もし中田選手が「サッカー教室」を開いたら、どうなるか?』
子供たちを育て、若き才能を伸ばし、将来の名選手を
輩出するというのは、とてもすばらしいビジョンである。
しかし、ファンの心理として、中田選手には
「いつまでも現役でいてほしい」という気持ちを抱いているのも事実だ。
そもそも、日本代表の選手たちは「現役の座」を勝ち取るために、
日々の練習(仕事)に真剣に取り組んでいるのであり、
ましてや「将来、サッカー教室を開くため」などとは考えていない。
あくまでも「プレーする側」に立ちたいという意欲が根源にあるのだ。
サラリーマンも、現役であることに誇りを持ち、
「1日も早く引退したい」などと考えなければ、
現場でプレーし続けることに、もっと喜びを感じられるだろう。
シュートを決めたときの喜びは、シュートをうった人間にしか
与えられないのだから。
(次回につづく。)
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