2006年05月31日

すべての意見は主観であり、鵜呑みにする必要はない。

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私は、世の中のありとあらゆる意見は「主観」であると考えている。
たとえ「客観的な意見」があったとしても、それは主観を合計して
平均値を取っただけのことである。100人がそれぞれの主観を述べ、
その意見を合計して集約し中間点を取れば「客観的な意見」が完成する。

このように考えるようになった理由は2つだ。
1つは「自分が主観を述べることに対して遠慮しないため」であり、
もう1つは「ある特定人物の意見だけに流されないようにするため」である。

たとえば、絶対的に尊敬しているカリスマ師匠がいたとして、
彼が「カラスは本当は白い」と言ったとする。
それを鵜呑みにしないためには『すべての意見は主観に過ぎない』
と割り切ることが必要なのである。

これは商売においても例外ではない。
あなたが「何かを売り込まれる立場」になった場合、
多くは「売り込む側の主観が混ざった話」を聞かされることになる。

1つ例を挙げて考えてみる。
ある著者が「会社におけるあらゆる会議は無駄である」
という主張を掲げ、その意見を書籍化したとする。
読者はその意見を、どのようにとらえるべきか?

たしかに「無駄な会議」は存在する。事実だ。
だが「その会議が本当に価値を生み出していないかどうか?」
を判定するのは難しい。

なお、著者自身が「無駄な会議を減らすことを企業に指導することで
収入を得ているコンサルタント」だった場合、少なからず、
彼の意見には「自らの商売を円滑に進めるための主観」が含まれていることは
間違いないだろう。

日本の企業では「工場の生産性は世界一」だといわれる。
しかし、デスクワーク(ホワイトカラー)の仕事になると、
急激に生産性が低下するというのだ。
その原因の1つが「長すぎる会議」だというのだが、
忘れてはならないことが1つある。

工場の生産性を上げるためには「しくみづくり」が必要である。
ルールを考え、人間心理を読み、安全性を考慮しながら、
斬新なアイデアで効率化を実現しなければならない。

そのような「しくみを生み出す源泉」が「長すぎる会議」
にあるのだと仮定すれば、まさに「ホワイトカラーの(見かけ上の)
生産性の低さ」は、工場の「世界一の生産性の高さ」として還元され、
会社に利益をもたらしているとはいえないだろうか?

世の中のあらゆるしくみは「バランス」を保ちながら動いている。
たしかに、ホワイトカラーの生産性が低いのは事実かもしれないが、
「見かけ上の生産性が高いこと」だけが、会社の利益を押し上げているとは
限らない。とくに「頭を使う仕事」の成果は、外から見えにくい。
工場で手足を使う仕事のように、数値で明確に生産性を示せない。

だからこそ「生産性が低い」と第三者から言われたら
『たしかにそうかもしれない・・・』と不安になる。
そして「会議を効率良くするめるためにコンサルタントに相談しよう」
などと、企業のトップは考える。それ自体がコンサルタントの戦略に
はまっている可能性もあるのだが。

つまり「誰かの意見を鵜呑みにすることは得策ではない」
ということだ。「参考にする」のと「鵜呑みにする」のとは違う。
すべての情報を冷静に判断するためにも、やはり「それは主観ではないか?」
という疑いの目を持ちながら、情報を処理することが望ましい。

(次回につづく。)

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Posted by shiawase3 at 11:52 │Comments(0)TrackBack(0)

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