大和賢一郎の新刊!『会社とことん活用術』幸せなサラリーマンのバイブル
大和賢一郎+ターレス今井(著) 本体1300円 ISBN 4-479-79157-4 大和書房
会社に行くのが10倍楽しくなる! コレを読む前に辞めると後悔します。

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ビジネスにおいては、誰もが「大きな問題が起こるのを避けたい」と考える。
たとえ問題が起きたとしても、それをできるだけ小さく片付けて、
それまでの平穏な状態を保ちたいと考えるものだ。
だが、良くも悪くも、すべての問題が「その問題の大きさ自体」で
判断されるとは限らない。問題はあくまでも「現象」であり、
実際のところは、その「現象」を「どのように解釈するか?」という
人間の心理的側面のほうが、大きな威力を発揮する。
言うまでも無く、未来は予測できない。
だから私たちは、あらゆる問題を正確に予測することは困難である。
つまり「起こりうる問題を事前に把握し、完璧に予防すること」は
理論上不可能なのである。そのため『起きてからどうするか?』
という対策を練ることしかできないようにも思える。
しかし、問題を事前に「小さく」するための準備はできる。
それは「人間関係のクッションを強化しておく」ということだ。
人は感情の生き物。たとえば「同じミス」でも、
Aさんは許せて、Bさんは許せない、ということがよくある。
これは「ミスという現象」ではなく「相手との関係性」が
重要であることの証。
つまり「問題の大きさ」は「原因の大きさ」に比例するのではなく
「その問題を起こした人間との関係性」との掛け算によって
あらわされるべきものなのである。
現象の大きさ × 人間関係 = 問題の大きさ
たとえ「現象として大きなミス」だったとしても、
周囲との人間関係が良好であれば『まあ、しょうがないよね』
で済まされることもある。問題を小さく解釈することができる。
だが、逆に「人間関係に問題がある(憎み合っている)」とすれば、
たとえわずかなミスでも、それがあたかも大問題であるかのように
扱われ、追い詰められるのだ。「鬼の首を取った」かのように。
だとすれば、あらゆる問題を事前に「最小限の範囲にとどめる」
ためには、やはり「人間関係を良好にしておく」ということは欠かせない。
たとえ日常的にキライな相手であっても、そこから憎しみを
生むような関係を築くのは得策ではない。あくまでも「ビジネス上は
フェアな関係」を保つのがよいだろう。
以前、セコム創業者のセミナーCDを聴いたとき、
その中で『警備中の職員がデパートの宝飾品を盗んだことがあった』
という話が取り上げられていた。
そのとき社長は「セコムは潰れる」と本気で思ったらしい。
『警備員が盗みをはたらくとは、どういうことだ!』と、
関係者からの怒りを買い、追放されると思ったのだという。
しかし、取引先に頭を下げて回るうちに、
『まあ、そういうこともあるさ』と、なんとか
水に流してもらえたのだという。これはつまり
『それまでの人間関係を良好に保ってきたこと』の
結果であり、そのおかげで、問題を大きくせずに済んだのだと
解釈するのが妥当だろう。
日常的に恨みを買うような態度でビジネスを進めていたとすれば、
1回の不祥事でも見逃されることは無く、ここぞとばかりに攻撃され
一気に落とし込まれるだろう。人間の感情は、1つのミスを100倍
に膨らませるほどの強いエネルギーを持っているから恐ろしい。
サラリーマンも、職場であらゆるミスに遭遇すると思うが、
それが大きな問題に発展するか? あるいは小さくおさまるか?
は、日ごろの周囲との関係性にかかっている。
もちろん媚びる必要はないが、常識的な範囲で良好な状態を
保っておかなければ、思わぬところで足元をすくわれることもあるだろう。
気をつけたいものだ。
(次回につづく。)
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