2006年05月22日

社長が有名になれば、社員の士気は高まるか?

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一般に「自社のことがマスコミに取り上げられると、
社員のモチベーションは高まる」と言われている。
そのため、経営者は積極的に「広告塔」となって、テレビや
雑誌に登場し、そのことを社内に告知する。

だが、問題は「告知をするときのスタンス」である。
社長自身が「一人の起業家としてスポットライトを浴びる」
ような形式の場合、必ずしも社員のモチベーションを高めるとは限らない。

経営者は、組織のリーダーとして、自分が目立つことではなく
「会社のブランドが上がること」を最優先に考えなければならない。
そうしなければ、社員からの共感が得られないだけではなく、嫉妬を
買うことになる。

問題は「社員と社長の夢が必ずしも一致していない」という事実を、
社長自身が認識していない点にある。
社長は「会社が大きくなり、自分自身と自社が注目されること」
に喜びを感じるだろう。だが、社員も必ずしもそうであるとは限らない。

社員は「自分個人としての存在価値が高まること」を第一に期待している。
たとえ会社の規模が拡大しなくても、会社の中で「自分の規模が拡大」
すれば嬉しい。そこに社長と社員との間における「夢のギャップ」が存在する。

だからこそ、社長は常に「社員が何を望み、何を望んでいないのか」に
意識を向ける必要があり、『社員が望んでいない情報』については、
あえて告知をしないという配慮も必要である。
社長個人がバラエティ番組に取り上げられたとしても、社員は
たいして喜ばない。それよりも『ちゃんと仕事してるのか?』という
疑惑を抱くに違いない。

企業の規模にもよるが、一般に、社員は
自分の存在を「社長に属している」とは考えない。
あくまでも「会社の一員」としてとらえている。
だから「会社が注目されること」と「社長が注目されること」
には大きな違いがある。雲泥の差なのだ。

そして、いかなる企業も、以下の4タイプに分けられる。

1.社名は無名、社長は有名
2.社名は有名、社長は無名
3.社名も社長も有名
4.社名も社長も無名

客観的に見れば「3.社名も社長も有名」なのがベストなように感じる。
だが、社員にとっては「2.」も「3.」も、どちらも大した差は無い。
自分が持っている名刺に社長の名前が記載されることはない。
あくまでもサラリーマンにとってのブランドは「社名」であり、
社長が誰か? はそれほど重要ではなく、長期的に見れば『いずれ変わるもの』だ。

求人の効果についても、「社長に引き寄せられる」よりは、
「会社のブランド」や「ビジョン」に引き寄せられるほうが、
はるかに「長期的に残る人材」を集めやすいことは間違いない。

もちろん「会社のブランド」を作った張本人が社長である場合は
どちらも同じ意味になるかもしれないが、二代目、三代目と
社長が変わる場合、最後にものを言うのはやはり「組織としてのビジョン」
である。

「会社 = 社長」という文化で成長した企業は、
その社長が退いた瞬間、進むべき方向を見失う。
社長が「永続的な組織を作りたい」と思うのならば、
あくまでも「組織にスポットライトがあたる」ような
プロモーションを考えなければならない。
個人が注目されても、やがてその個人は去り、この世から消えるのだから。

(次回につづく。)

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Posted by shiawase3 at 14:47 │Comments(0)TrackBack(0)

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