大和賢一郎の新刊!『会社とことん活用術』幸せなサラリーマンのバイブル
大和賢一郎+ターレス今井(著) 本体1300円 ISBN 4-479-79157-4 大和書房
会社に行くのが10倍楽しくなる! コレを読む前に辞めると後悔します。

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社内ネットワークの整備が進むと、
『社員がシステムに支配されるのではないか?』
という懸念が生まれる。
たとえば、社内から社外へのウェブアクセスにおいて
プロキシ(中継サーバー)を経由しているネットワークは多い。
そのとき、プロキシにはすべてのアクセスログが残る。
もし、社内のシステム管理者が、そのアクセスログを監視していれば、
誰がいつ、どんなサイトにアクセスしたのか? がすべて見えるわけだ。
これを実際にやっている会社は多い。だから社員は外部へのアクセスを控える。
経営陣は、それによって「業務効率が上がる」と考えているのだろう。
だが、実際に「業務に役立つ情報がウェブ上に存在する」のは事実であり、
その情報へのアクセスの自制を促すようなシステムは、はたして
会社の利益アップに必ずしも貢献しているといえるのだろうか?
ウェブアクセスやメール送受信だけならまだいい。
将来的には「デスクトップの動き」さえリアルタイムにキャプチャーして
監視できるようなシステムができるかもしれない。
そうなると、さらに厄介なことになる。
PCを使って仕事をする場合「どんな仕事をしているのか?」
はデスクトップ画面の動きを見ればある程度推測できる。
安直に考えれば「デスクトップが止まったまま」だと、
仕事をしていないと判断される可能性もある。
だが、業務の現場においては、必ずしもその判断は当てはまらない。
たとえば、電話にでているのかもしれない。会議に参加しているのかもしれない。
または、書類を読んでいる、手書きのノートにアイデアをまとめているのかもしれない。
つまり、デスクトップの動きだけでは、実際の仕事の内容そして成果を
計測することは不可能なのである。
もし、完全に社員を監視し、コントロールしたいと考える経営者がいるとすれば、
監視カメラをつけるか、社員の会話を録音するという方法があるだろう。
しかし、それらのデータを監視し、内容を把握するという仕事は
誰が担当するのだろうか? そのコストこそが最大のムダといえるかもしれない。
そしてもっと重要なことは、社員が「そんな会社で働きたいと思うか?」である。
企業のトップが社員を信用していなければ、社員が会社を信用することも無い。
当然、退職率は増加し、お互いの関係は極めてドライなものになる。
実際、ホワイトカラーの仕事をすべてフリーターに任せられるようならば、
そんな「監視・コントロールによる業務効率の改善」も、1つの解決策かもしれない。
だが、ホワイトカラーの仕事の成果が見えづらいのは、単に「頭脳職」だからだ。
「ねじを100個まわせば1000円あげます」というような単純な労働ではない。
そのような「難しい仕事」を社員に任せるということは、ある程度の柔軟性を
許容するということだ。それがいやならば、経営者が自分の頭をつかって、
社内のあらゆる、すべてのしくみを構築し、明文化しなければならない。
それはそれで大変だろう。
「システムによる支配」への恐れ。事実、ワールドワイドのウェブにおいても
「グーグルが全メディアを支配するのでは?」という懸念はある。
既存のテレビ業者、新聞、広告代理店が危機感を抱くのも無理はない。
重要なことは、システムの利用者が、つねに「システムに支配されないようにすること」
を心がけることだろう。今の時代、検索慣れしている人は「検索結果に絶対的な信頼」
は寄せていないはずだ。あくまでも「参考材料」であり、それを活用するのは自分の責任。
まだまだ、従来の書籍や専門書に対する信頼度とはかけ離れている。
システムが提供する情報。そして、既存メディアや教科書が提供する情報。
それぞれに、ちがった性質の「信頼性」が存在する。
どちらか一方だけを盲目的に信じるのではなく、あくまでも自己責任として
情報を取り扱い、それらをビジネスに応用していきたいものだ。
(次回につづく。)
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