大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
巻末付録「絶対後悔したくない退職準備マニュアル」付き!!

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マネジメントのスタイルは、大きく分けて以下の2つに分類できる。
1.詳細指示、独裁的
2.権限委譲、放任的
前者は、よく言えば「指示が具体的で分かりやすい」であるが、
悪く言えば「部下の自立性を失わせる」ということになる。
後者は、よく言えば「部下が自分で考えて育つ」ということだが、
悪く言えば「自分は何もしない無責任者」となってしまう。
では、どうすればいいのか?
どちらのスタイルが正解なのか?
私自身、この答えをずっと追い求めているのだが、
いまだに答えは見つかっていない。
そもそも、明確に「どちらが正解である」という線引きを
白黒はっきりさせるのが難しいジャンルなのである。
そこで登場する言葉が「ケースバイケース」である。
この言葉は非常に便利な言葉である。
それゆえに、説明できない事象のすべてを「ケースバイケース」
でおさめてしまおうとする場合も少なくない。
理想を言えば「指示するところ」と「任せるところ」
を臨機応変に判断し、その場に応じた適切な対応をすることが
ベストな立ち回りなのだろう。しかし現実には難しい。
この答えは今後も実践の中で学んでいくしかないのだろう。
けっきょくは「明文化できる絶対的な答えは存在しない」ということになる。
しかし、1つだけ「やってはいけないこと」があるのに気づいた。
それは「正当化するための言い訳に使うこと」である。
たとえば、あるマネージャーが
「放任主義・権限委譲」のスタイルをとっていたとする。
そして、彼のホンネは『めんどうだから』だったとする。
このように、自分の甘えがスタイルに反映されているとしても、
正論として『部下の自立性を養うためだ』といってしまえば聞こえがいい。
だからこそ「自分の行動を正当化するための言い訳」として使われてしまうリスクが
高いのである。
もちろん逆の場合もある。
「指示が細かい」のは、正論で言えば『それだけ部下のことを気にかけている』
となる。しかしホンネでは『自分の能力を誇示したい(権威の顕示欲)』かもしれない。
いずれにせよ、マネジメントスタイルが「個人の感情によるもの」
だとすれば、マネージャーは自分の感情を素直に受け止め、
客観的に判断するべきであろう。
ただ自分の欲望を満たすために、その行動をとっているのか?
それとも、部下やチーム全体のことを考えて、あえてそうしているのか?
外から見たときの行動は同じでも、この両者には大きな違いがある。
そこにウソや矛盾があったとき、そのひずみは長期間蓄えられ、
やがて大きな「プロジェクトの失敗」として表れてくる。
マネージャの行動と感情がプラスにリンクしているか?
正しく機能しているか?
それは目に見えない世界。だからこそ
現場のマネージャ一人ひとりが、自覚を持つしかないのだろう。
(次回につづく。)
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