2006年03月15日

「辞める」ことに心理的な抵抗を感じる理由

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私が今のところ、やめない理由があるとすれば、
それは「辞めたくないから」だろう。
なぜ「辞めたくない」のか? それはたぶん「さみしいから」だと解釈している。

私は独身だが、もし奥さんや子供がいたら、少し違っていたかもしれない。
家の中で仕事ができる環境のほうが、家族と過ごせる時間は増えるだろう。
その場合「会社でやりたいことをやる」よりも「家族との時間を優先する」
という選択肢を選ぶかもしれない。それはそれで正解だと思う。

これまで「女性が子供を産んだ後の、子育てと仕事の両立」については、
いろんなところで議論がなされてきたし、今もなされていると思う。
しかしそれは「女性」に限った話ではなく、男性にとっても重要な問題。

この問題に対しては「仕事も子育ても、両方とも求めるなんて欲張り」
という意見もあるかもしれない。私自身も過去はそのように考えていた時期があっただろう。

だが、自分自身が「本業&週末起業」という「欲張りな生き方」を実践してみて
分かったことがある。それは『人間は欲張りであってもいいのだ』という事実。
両方欲しければ、両方手に入れる方法を考えればいい。やり方はいくらでもある。

週末起業においては「時間管理」がテーマとなるが、
最終的には「密度を高める」ことで、物理的な時間の不足をカバーできる。
土日(週2日)しかなくても、個人事業者と対等に戦えるぐらいの
ビジネスを立ち上げることは不可能ではない。出版もしかり。

事実、成功している女性経営者の多くは、子育てと会社経営を両立させている。
「そのような人は特別な才能に恵まれた、特殊な人たちだ」という意見もあるかもしれない。
しかし、それは「言い訳」としても使いやすいフレーズであるため、取り扱いには注意が必要である。

私自身、サラリーマンとしては凡人であるし、親もごく普通のサラリーマンだ。
特殊な教育を受けたわけでもなく、潤沢な資金があったわけでもない。
ただ少し「人より貪欲」だっただけだ。

私はこれからも『サラリーマンにはできない』『サラリーマンにはムリ』
という思い込みを、世の中から消し去りたいと思っているし、
自分自身が実践することで、具体的な行動の事例を積み上げていきたいと思っている。
そのためには、まだまだ「現役サラリーマンである」という状況を捨てるわけにはいかない。

そして何より「一人で仕事をするのはさみしい」のである。
もちろん作家のように「出版社と協力してやる仕事」もあるが、
毎日一緒にいるわけじゃない。年に数回会う程度だ。

つまり、サラリーマンが職場で毎日のように同僚と顔を合わせたりするほど
頻繁に関わるわけではない。そもそも独立とは、そのような「一匹狼的」な
仕事のスタイルを好む人が選ぶべき道なのだろう。

私自身も、かつてはそのような「自由な生き方」に幻想を抱いていた。
しかしそれはやはり幻想でしかない。自由が「孤独」とセットになっているという
ごく当たり前の現実さえ忘れてしまっていた。

そのため、一匹狼的に独立した起業家の多くは、自然に組織を作ろうとする。
会員組織を作ったり、セミナーで人を集めて交流会を開いたり。
もちろん「収益を上げるため」という理由もあるだろうが、
私はそれ以上に『潜在的な孤独を解消したい』という気持ちがあるのでは?
と解釈している。つまり人間は「寂しさから逃れたい」のである。

そこまで気づいてから、再度自分のサラリーマン生活を見つめなおしてみたときに
『はたして俺は、本当に一人になりたいのだろうか?』と迷うようになった。
もしかしたら、上司や部下と対立しながらも、チームのメンバーとして
仕事をする生き方のほうが向いているのかもしれない。

もちろん、それが最終的な答えでないことは分かっている。
だが、少なくとも「寂しさ」とか「孤独」という感情があるうちは
どうしても「辞める」ということに、心理的な抵抗を感じざるを得ない。

それは単に「仕事がキライだから」とか「上司がムカつくから」
という理由ではなく、もっと別の「人間としての所属欲求」に関わる問題。
しかし、いつか、そのような「個人的な感情」のレベルを超えて、
本当にやりたいこと、つまり「ビジョン」が見えてくる日が来るのかもしれない。

もしそれがまだ、私には明確に見えていないとしたら、
私はまだまだ未熟な存在であるということ。その未熟さを克服するために、
もっと会社で学ぶべきことがあるように思えてならない。

(次回につづく。)

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※この記事は、人気メールマガジン《幸せなサラリーマンになる方法−気づきの視点と発想力》の著者により提供されています。(C) Copyright 2005 無断転載を禁止します。コメント、トラックバック等はご自由にどうぞ。書籍『辞めるなんてもったいない!入社3年たったら読む本(大和書房)』全国書店にて好評販売中


Posted by shiawase3 at 15:16 │Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
”仕事は頑張りたい。でもここじゃないかも”というキャッチコピーを見かけたことがあります。
”所属はしたい。でもここじゃないかも”ってこともありますよね。

>一匹狼的に独立した起業家の多くは、自然に組織を作ろうとする

それもそうだなあ、とも思いますが、そういった組織へのかかわり方はその起業家が自分で決められますよね。どっぷり、か、あるいはちょっと顔を出す程度、か。

サラリーマンと会社だとそうはいかない…ことの方が多いのでは。
Posted by ぴょりん at 2006年03月16日 09:00