2006年03月10日

「対立」と「退職」の関係について

辞めるなんてもったいない! 入社3年たったら読む本(ありがとう重版決定!)
大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
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「会社を辞める/辞めない」について、
組織論の観点から分析してみる。

そもそも「入社」とは「チームに入ること」である。
チームの方向性、文化に共感し、自ら「入りたい」と願う。
これは会社に限らず、クラブやサークルあるいは友達の輪でも
同じことだ。

だが、チームに入った後、少しずつ考え方が変わり始める。
そしてチームの構成員同士で「対立」が発生する。
それにより、チームにいることが苦痛になり、チームから抜け出したくなる。
これが退職にいたるオーソドックスな流れだ。

つまり「退職」とは「対立からの逃避」とも解釈できる。
少なくとも『今の組織に不満がる』という理由で辞める人はそうだろう。

では、組織から逃避すれば、完全に対立から逃れることができるのか?
それはメルマガでも述べたとおり不可能である。
私たちが都市で生きていく限り、対立からは永遠に逃れることはできない。

別の言い方をすると「対立を逃れるために組織を離れても、また別の対立に
出くわす」のである。

そもそも、社内における対立の多くは「考え方、価値観の違い」である。
「会議は頻繁にやるべき」と考える人もいれば「会議なんてムダだ」と
思っている人もいる。長時間残業を希望する社員もいれば、早く帰りたいから
いつも定時で切り上げる人もいる。このような、組織内の価値観の違いを
統一することは難しい。組合などの第三者機関を置いても同じだ。
組織を構成する意識が統一されるためには、トップが価値観の基準を
決めるしかない。そして、その価値観に共感できないものはチームから
抜けるしかないのである。

しかし、自分の価値観と異なる組織においても、
それが「新しい価値観を受け入れるチャンス」だと
とらえることは可能だ。思考に柔軟性がなければ
ビジネスでは成功しない。

頭の柔らかい人間は、異なる文化にも柔軟に対応できる。
だから、それほど対立はひどくならないし、すぐに打ち解ける。
別の言い方をすると、対立を苦にして組織を去る人は「頭が固い」とも
いえるのだ。

いつの時代も、頭の固い人間は成功できていない。
シビアな言い方かもしれないが、それは事実だ。
たとえ起業しても、周りの意見やアイデアを柔軟に取り入れる姿勢が
なければ、すぐに時代から取り残されてしまう。
それぐらい「頭の柔軟性」は重要なビジネススキルだといえる。

サラリーマンの場合、社内での対立を「柔軟に解釈する」ことができれば
そもそも対立はストレスになり得ない。
だから対立が「退職の理由」になることもない。
格闘技で言えば「K1」か「合気道」かの違いだろう。

正面から本気で殴りあうのか?
それとも「相手の攻撃を受け入れてサラっとかわす」のか?
後者のような生き方のほうが楽だし、疲れない。

対立は、チームにおいても、個人間においても発生する。
それをどのように解釈し、吸収していくのか?
ビジネスにおける立ち回りを習得した人間は、
どんな世界でも生きていける。たとえ辞めても、辞めなくても。

(次回につづく。)

presented by 幸せなサラリーマンになる方法
※この記事は、人気メールマガジン《幸せなサラリーマンになる方法−気づきの視点と発想力》の著者により提供されています。(C) Copyright 2005 無断転載を禁止します。コメント、トラックバック等はご自由にどうぞ。書籍『辞めるなんてもったいない!入社3年たったら読む本(大和書房)』全国書店にて好評販売中


Posted by shiawase3 at 15:02 │Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
メルマガもblogもいつも拝見しています。

自分と異なる価値観を受け入れること、というのは、今の私の最大の課題です。自分と異なる価値観を持つ人がいると、とかく「あいつはおかしい」とか「気に食わない」という方向に走ってしまうのですが、最近、「人は皆違うのだ」ということを人から言われ、その後は意識して価値観の違いを受け入れようと努めています。これは、ビジネスでもプライベートでも同じことですよね。

いつも役に立つお話をありがとうございます。私の元気の素です。
これからもメルマガ、blogともに楽しみにしています。
頑張ってください。
Posted by haru at 2006年03月11日 06:55