大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
巻末付録「絶対後悔したくない退職準備マニュアル」付き!!

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ホワイトニングの件で歯医者にいったとき、
まずは検診をしてもらったのだが、
『きれいな歯ですね』といわれて、ちょっと嬉しかった。
といっても、特別なケアをしているわけではない。
ただ、仕事中にずっとガムをかんでいるのが影響しているのか、
そのことを話したら
『キシリトール配合ですか?』
と聞かれたので「はい」と答えたら、
『市販のキシリトールガムでは配合率が
違うのをご存知ですか?』と。
え? 配合率というのがあるのか? 知らなかった・・・
なんて思いながら待っていたら、歯科助手さんが一覧表を持ってきてくれた。
どうやら、市販のキシリトールガムは「キシリトール100%」では
ないらしい。50%前後の配合率が主流みたいだ。
それに対して、歯科医のレジにおいてあるガムは
配合率100%なのだと言う。パッケージには
「歯科専用100%キシリトール」と書いてあった。
少し値段も高めだったが、どうせかむなら100%のほうが
いいだろう。なぜ市販されていないのか?はギモンだが。
さて、このように「キシリトール配合」といっても、
その配合率まで気にしてガムを買っている人は極めて少ない。
極端な話、1%でも入っていれば「配合」といえる。
これは、ガムに限らず、あらゆる商品にいえることだ。
つまり私たちは商品やサービスを選ぶとき、
その表面上の部分しか見ていないということだ。
具体的な数値ではなく「デザイン」や「ブランドイメージ」で
勝手に解釈してしまう。そこに大きな落とし穴があるのだ。
そして、商品選びに限らず、仕事選びや会社選びにおいても
同じことが言えるような気がする。
会社のイメージやブランド、雰囲気や「なんとなく」という感情。
それだけで会社を選んでしまい、肝心の「数字」には目を向けようとしない。
たとえば、財務諸表が読める人ならば、これから自分が就職しようと
する会社の財務諸表はチェックするのが当然なのかもしれないが、
実際にはそこまでする学生はいないだろう。
その前に、就職のときに「財務諸表の読み方」なんて教わった記憶もない。
もっとも「教わらなくても自分で勉強するべき」だったのかもしれないが。
人生を有利に進めたければ「数値に詳しくなる」ことは重要だ。
お金を手に入れたければ、お金を「数値化」してきちんと管理するスキルは欠かせない。
だが「数字は面倒だ」という思い込みがあると、どうしてもそこに
踏み込むことに億劫になってしまう。そのような人が株に手を出すと、
ただイメージで投資してしまい、あとで大変なことになる危険性もある。
イメージはいくらでも「つくる」ことができるが
数字だけは「つくる」ことはできない。つまり数値は
客観的な事実を証明するためのキーなのである。
もちろん、すべての物事が数値化できるわけではない。
感情や精神など、数値化が難しい世界もある。
だが、少なくとも「お金」「商品価値」「成分」などは
きちんと数値化して客観的な評価ができるはずなのだ。
問題は、その評価に対して億劫になっている消費者の側にある。
自分にとって有益な商品やサービスを入手したいならば、
そのために必要なのは「正確に数字を読むスキル」だと言える。
数字を制するものは人生を制する。サラリーマンこそ、
もっと自分を取り巻く環境の「数字」に目を向けるべきなのだろう。
(次回につづく。)
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