2005年11月21日

「一貫した自分」を長期的に主張しつづける

辞めるなんてもったいない! 入社3年たったら読む本
大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
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1つのビジネスモデルのサイクルが短命化している時代だからこを
起業家は長期的な視点で将来を予測することを怠ってはならない。
特に、インターネットのようなスピードが重視される世界においては、
その場の流行や思い付きだけで企画を立ち上げてしまうと、
採算が取れるようになる前に、そのモデルが崩壊してしまう可能性もある。

たとえば、新規発行されたメルマガの多くは
半年以内に廃刊される。
創刊当初は面白そうな企画でも、途中で趣旨が二転三転し、
いつの間にか、その企画自体が成立しなくなっていたりする。
彼らはスタートダッシュ時に投資したコストを回収しないまま
メルマガを廃刊し、それまでに獲得した読者のアドレスと
信頼を無駄に捨てていることになる。かなりもったいないことだ。

私は、このようなムダを省くためにも、
メルマガのM&A的な手法がもっと活用されてもよいと思っている。
つぶれそうな会社を買い取って再建させる。
同じように、廃刊寸前のメルマガを買い取り、
充実したコンテンツを流し込むことで読者を活性化させて
新しい価値を生み出す。そのほうが、読者にとってもメリットはあるはずだ。

もちろん、長期的な視点でメルマガのコンセプトを組み立てられるのならば、
時代に合わせて少しずつスタンスを変えていくことで、長く生き延びることは
できるだろう。だが、そこには一環した主張がなければならない。

次のような言葉がある。

-----------------------------------------------
ブランドとは変わらないものではない。
一貫した主張に基づき変わり続けるものである。
-----------------------------------------------

問題なのは、主張が変わることだ。
主張が変わると、読者はついてこなくなる。
個人でも会社でも、一貫性のないところに説得力はない。

そのような観点から「自分の主張はどうなのか?」を振り返ってみる。
情報発信者は、つねに自分の立ち位置や主軸がずれていないかを
確認しながら前に進んで行かなければならない。

では、私自身の場合はどうか?
週末起業のビジネスモデルとしては
「ホームページビルダーのビデオ教材販売」
からスタートし、これは現在も順調に利益を上げている。

そして、一方では「幸せなサラリーマンになる方法」という
メルマガを発行し、書籍化した。
この2つの活動は、どのような主張に基づいているのか?

結論から言えば「サラリーマンがインターネットで情報を発信することを
活性化したい」ということだ。
ホームページビルダーは手段であり、「幸サラ」はそのコンセプトの部分、
つまり「幸せとは?」「人生とは?」という哲学的な思考をテーマとしている。

この両輪がうまくかみ合ってこそ、有益なコンテンツがネット上にあふれて
活性化していくものだと私は考えている。
この主軸は、長期的に見ても安定しているものであり、今後も変わることはない。

では「情報発信の活性化」という課題を追い求めて行くにあたり、
今後は私自身、どのような活用に重点を置いていくべきだろうか?

1つは、WEB技術のテクニックの部分を伝える活動を続けていくことが
あるだろう。情報を発信するにしても、多少なりともネットの知識は必要だし
HTMLも知っておいたほうがいい。そのような技術面でのスキルアップの
お手伝いができるような活動。具体的にはセミナーや教材開発などが該当する。

そして、もう1つの側面。それは「自分探しのお手伝い」である。
どんな情報を発信するか? は「どんなビジネスを構築するか?」に
直結する。その方向性次第で、自分のポジショニングが決まり、キャッシュポイントが明確になる。
つまり「自分のスキルを明確化する」という作業なくして、情報発信はありえない。

では、どのようにして「自分探し」のお手伝いをするのか?
1つは、メルマガやブログで、人生論や哲学的思考を展開することだろう。
そうすれば、生き方のヒントとして活用してもらえるかもしれない。

そしてもう1つは、セミナーやコンサルティング形式でのお手伝いである。
このようなセミナーは、技術的な講義よりも数倍難しい。
教えるべき答えがないからである。作り方が決まっているものではないから、
人それぞれに最適な答えを探すには、とても多くの質問や問いかけが必要だろう。
しかし、だからこそ、この部分を体系化できれば、多くの人が
自分の目標探しや夢の実現に積極的になれるのではないかと考えている。

これは、起業に限った話ではない。
定年まで会社に勤めるにせよ、その会社でなにを成し遂げたいのか?
を明確にする姿勢は大切である。
だが、そのような答えはどこにも書いていないから、
最終的には自分で見つけ出すしかない。

ただ、それを見つけるための具体的な質問の手法や
フレームワーク、あるいは誰にでも使えるようになっているツールなどが
あれば、多少なりとも自分探しにおいて悩む時間は少なくなるかもしれない。
今後はそのような活動にも力を入れていくべきではないかと考えている。

一貫した「自分」をいかに早い段階で見つけることができるか?
それは、サラリーマン/起業家を問わず、すべてのビジネスマンに与えられる課題。
起業しなければそれを見つけられないというのは誤解であり、
サラリーマン時代にそれを見つけられた人間は、どんな働き方を選んでも幸せになれる。
私はそう信じている。

(次回につづく。)

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※この記事は、人気メールマガジン《幸せなサラリーマンになる方法−気づきの視点と発想力》の著者により提供されています。(C) Copyright 2005 無断転載を禁止します。コメント、トラックバック等はご自由にどうぞ。書籍『辞めるなんてもったいない!入社3年たったら読む本(大和書房)』全国書店にて好評販売中


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