2005年11月04日

仕事は先延ばしにするほど疲れる

辞めるなんてもったいない! 入社3年たったら読む本
大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
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誰にでも「体調が悪くなるとき」はあるだろう。
それが一時的なものなら、まだいい。
だが、慢性的に続くようならば、それは心理的にも
大きな負担となる。

自分はもう若くないのでは?
なぜあの頃は頑張れたのに、今は力が出ないのか?
肉体の衰えは誰にでも訪れる宿命。避けては通れない。

年齢を重ねると、知識や経験は増えていくし、
人脈も広がっていく。
そして、それらの資産を活用して、
もっとビジネスを大きく広げるチャンスにも
恵まれるだろう。
だが、せっかく条件が揃ったとしても、
それを完成させる体力が自分に残っていなければ
いずれにしても実現させることは難しい。

若い頃の体力が永遠に続くはずはない。
それは誰もが理屈では知っている。
だが「実際にはどれくらい落ちるのか?」が予測できないことも事実。
だから『まだまだ俺はいける』と錯覚し、無謀なスケジュールを立てたりする。

人生を山登りに例えるならば、
頂上に近づくにつれて、一日あたりに進める距離が
短くなるということだろう。
疲労は蓄積され、筋力も衰えてくる。
だとすれば、人生において「もっとも勢いのある時期」とは
いつなのだろうか?

10代なのか、20代なのか、
あるいは40代からかもしれない。
人それぞれ感じ方は違うだろう。
だが「今がその時期だ」と自覚して
仕事に取り組んでいれば、その絶好の時期を逃すことはまずない。

若い人は「自分はまだ若いから」と言って、なにもしない。
若さを言い訳にしている。やらないことを正当化しているのだ。

一方、老いた人はどうか?
「もう年だから…」と言って、やはり何もしない。
高齢であることを言い訳にしている。

じゃあ、その人にって「やるべきだった時期」とは
いつなのだろうか?
本当は、そのような「年齢の定義」など存在しないのだ。
やる人は何歳でもやるし、やらない人はいくつになってもやらない。

10代の頃に体が弱かった人が、
定期的にトレーニングをすることで、
20代には強靭な肉体を手に入れるというケース。
珍しいことではない。

肉体は年齢とともに衰える。
この常識にどこまで対抗できるのか?
それも、本人の自覚と意志次第だといえる。

自分の体に異常を感じたとき。
疲れがたまったとき、体力が落ちたと思ったとき。
そこで「もうベストな時期を逃したか…」と考えるか、
それとも「まだまだいける…」と考えるか。
年の取り方は「肉体」では決まらない。
「考え方」によって決まる。
自分の頭で限界を決めたとき、それが肉体の限界になってしまう。
「走れない」のではなく「走らない」のである。

もちろん、いずれは本当に足が動かなくなってしまうほどの
「老い」を受け入れざるを得ない時期はやってくるだろう。
90歳になっても100メートルを10秒で走れる陸上選手はなかなかいない。

しかし、だからこそ「今、10秒で走れる筋力があるうちに、何を成し遂げるべきか?」
という課題が、大きな意味を持つのである。

自分の肉体が時間と共に失われるという事実を受け入れたとき、
もう迷っている暇はないと感じるだろう。
明日やるのか? 今日やるのか?
「やるべきことを先延ばしにしている人」は
「先延ばしにすればするほど体力的に疲れる」という事実を忘れている。
時間を大切にすることは、体を大切にすることと同じ。
年齢を重ねることの意味。それを自覚することが、日々の仕事に
素早く取り組むモチベーションを高めてくれるのである。

(次回につづく。)

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