大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
巻末付録「絶対後悔したくない退職準備マニュアル」付き!!

内容・詳細はこちら
週末、フォレスト出版のセミナーに参加していた。
そこの二次会で飲みながら「セミナー参加時の満足度」
について話していた。
1.安すぎるセミナーだとそれだけで不満
2.高すぎて内容が無いと、それもまた不満
セミナーの価格設定というのは、非常に微妙なものである。
あまりに安く設定すると、参加者の側もあまり期待しないから
真剣に聞かなかったりするということもあるだろう。
逆に、高すぎぎると、参加者の期待レベルが上がりすぎて、
本来ならばとてもよい内容であるにもかかわらず
「もっとすごい情報を出せ!」というクレームが発生してしまうこともある。
最終的には、本人の欲望レベルの問題になってしまうのだ。
しかし、このような感情は、セミナーという「目に見えない商品」
に限った話ではない。目に見える物理的な商品に対しても
同じような感覚を抱いてしまうことはよくあるものだ。
たとえば、通勤に使っているかばん。
私はユニクロの3千円のブリーフケースをとても気に入っている。
客観的に見て、かなり使いやすいと思うからだ。
頑丈であり、容量も十分。実用的なポケットも多く、
底面がゴム製になっているので、濡れている床にも気兼ねなく置ける。
つまり、実用面で言えば、なんら申し分ないのである。
だが、このかばんを使っている日常において、1つだけ
不満を感じるとすれば、それは「安すぎること」なのである。
さすがに、社会人ともなれば、3千円のかばんをメインで使うのには
多少なりとも抵抗がある。やはり最低でも1万円から2万円ぐらいの
相場のものでなけれな「自分が安物のような気がしてイヤ」なのである。
このように、その商品を「いいな、欲しいな」と思っていても、
それがあまりにも安すぎると「安すぎて持てない」という感情が発生してしまう。
実は、セミナーもこれと同じようなところがある。
私は3千円のセミナーにも参加しているし、12万円のセミナーにも参加
したことがある。どちらも、それなりに役立つ情報を吸収できたと思っているが、
やはりどこか「3千円のほうは気楽に聞いていた」というところがある。
つまり「どうせ安いし・・・」ということで、真剣味を失っていたのだ。
それに気づいてから、私は無意識のうちに、安いセミナーを
ただ「安い」というだけで避けるようになっていた。
セミナーの値段にかかわらず、自分の時間を消費しなければならない
というのは同じ。だったら高いセミナーに参加したほうが
自分の時間コストを考えた場合、効率的だと解釈してしまうのである。
しかし、だからといって「安いセミナーは必ずしも役に立たないのか?」
といえば、それも違う。安くても有益なセミナーは数多い。
そのようなセミナーを開催している人に対して、私は
「もう少し値段を上げていいのでは?」と思うときがある。
ユニクロがもう少し高いブリーフケースを販売したとして、
本当にそれが使いやすいものだったら、私は買うだろう。
安いものを求めているのか? 本当に使えるものを求めているのか?
人によって考え方は違うだろうが、必ずしも「安さ=良さ」とはいえない。
それは、販売する側にとっても、買う側にとっても同じ。
今の時代、すでに消費者の感情は「安いから買う」という領域を脱し
「本当に必要なものを適正価格で買いたい」という方向にシフトしている。
だとしたら、本当に必要なものであれば、それを安くすることよりも、
適正価格を維持しながら品質を高めるほうにエネルギーを注いで行かなければならない。
そしてこれは、サラリーマンの人件費についても同じことが言える。
まずは自分の適性価格を知り、現在の給料が相場より高いのか?安いのか?
を知る。もしかしたら、世の中には「もっと高く買いたい」と思っている人が
いるかもしれないし、その逆もあるかもしれない。
いずれにせよ「安さ=善」だとは考えないことだ。
自分の適正価格を知り、その範囲内で、品質を最大限に高めていく努力をする。
そうすれば、その品質向上に応じて、自然と市場価値も上がってくる。
「適正価格を知り、値段を上げることを考える」のは、自分のスキルを
高めるためにも、とても有効な考え方なのである。
(次回につづく。)
presented by 幸せなサラリーマンになる方法
※この記事は、人気メールマガジン《幸せなサラリーマンになる方法−気づきの視点と発想力》の著者により提供されています。(C) Copyright 2005 無断転載を禁止します。コメント、トラックバック等はご自由にどうぞ。書籍『辞めるなんてもったいない!入社3年たったら読む本(大和書房)』全国書店にて好評販売中