2005年10月19日

無理して他人に分からせようとしなくていい

辞めるなんてもったいない! 入社3年たったら読む本
大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
巻末付録「絶対後悔したくない退職準備マニュアル」付き!!

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自分の頭の中にある情報が、どんなにすばらしいものだとしても、
それを他人、つまり第三者に明確に伝えることは困難であるし、
正確に分からせることなど、ほぼ不可能に近い。


以前、私が友人たち5人と、ファミレスで食事をしていたときのこと。
彼らは、私が週末起業で利益を上げていることを知らない。
だが「フォトリーディング」の話は、以前酔った勢いで話したことがあった。
つまり、私はフォトリーディングという速読のスキルを習得して
大量の本を読んでいるという事実を伝えたのだ。

食事中、友人の一人が「そういえば大和ってさ・・・」
と、フォトリーディングの話を切り出した。
私自身、説明するのが面倒だったので、その話には触れて欲しく
なかったのだが、話の流れ上
『大和は文章を瞬時に写真のように読み取ることができる』
という方向に進んでしまった。

すると、別の友人の一人が、いきなりメニューを取り出し、
私に一瞬見せ、そして隠した。その後
「今のメニューに何が書いてあったか全部答えてみてよ」
と言い出したのだ。

フォトリーディングをご存知の方ならお分かりになるかもしれないが、
フォトリーディングのスキルは「一瞬ですべてを暗記するスキル」ではない。
そうではなく「大量にあふれる情報の中から、今自分がもっとも必要としている
情報だけを瞬時に抜き出すスキル」なのである。
だが、友人にそれを説明しようとすると、1時間どころではすまない。
フォトリーダーが3日間もかけて習得したスキルを、そんなに短期間で
教えられるはずがない。そんなに薄っぺらいスキルではないのだ。

だから私は『できるわけねーよ!!』と、
笑い話で終わらせた。「やっぱりフォトリーディングなんて幻想なのだ」
と、友人たちに思わせることで、その場をしずめたかった。

もちろん、時間をかけてきちんと説明すれば、
フォトリーディングの概要や、他の速読との違い、考え方、概念などは
少しでも分かってもらえたかもしれない。
だがそれをやらなかった理由は1つ。
それは「相手が求めていなかったから」である。

次のような言葉がある。

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聞く準備の出来ていない人間に話してはならない
--------------------------------------------

私にメニューを見せた友人は何を求めていたのか?
彼はフォトリーディングのスキルを習得したかったのか?
違う、まったく違う。
彼の目的はただ1つ。
「そんなことできるはずがない」という
己の価値観を証明したかった。認めさせたかったのだ。

つまり、私に失敗させることで、
自己の満足を得ようとしたのである。
だから、私は「できない」と言った。
それで彼が満足するだろうと思ったからだ。

人は誰でも、自分の価値観に合わない情報を排除しようとする。
UFOも幽霊も、信じない人から見れば、それはすべて嘘であり幻。
速読なんてできるはずがない、と思っている人に、
速読のスキルを詳しく説明することは、UFO否定論者に
宇宙人の存在を信じさせるのと同じくらい困難なことなのである。

だからこそ「あえて分からせる必要もないだろう」
と割り切るシビアさが大切なのだ。
分かっている人だけが分かっていればいい。
知らない人は、知らないままでいい。

経営コンサルタントの石原明氏は、書籍の中で
次のようなことを書かれている。まったく同感だ。

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寝た子は起こさなくていい
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周りが眠っていてくれるからこそ、
自分だけが起きてスキルアップすれば成功できるのだ。
「新しい価値観を素直に受け入れられない人」というのはつまり
眠っているのと同じ。
・速読なんて無理
・起業なんて不可能
・ネットなんてどうせ儲からない
そのような思い込みが自らの脳を眠らせていることに気づいていない人たち。
彼らには、そのまま眠っておいてもらうしかないだろう。

むしろ、そのほうが、自分のスキルアップだけに集中できるから都合がいい。
知りたくない人には、無理に教えなくていい。
自分で気づくまでは、ただ見守ってあげればいいのだ。
そしてやがて、彼らは気づく。自分が周回遅れであるという真実に。
その遅れは、自らの「頭の堅さ」がもたらした代償。私にはどうすることもできない。

(次回につづく。)

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※この記事は、人気メールマガジン《幸せなサラリーマンになる方法−気づきの視点と発想力》の著者により提供されています。(C) Copyright 2005 無断転載を禁止します。コメント、トラックバック等はご自由にどうぞ。書籍『辞めるなんてもったいない!入社3年たったら読む本(大和書房)』全国書店にて好評販売中


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この記事へのコメント
大和さん、こんにちは。
メルマガ拝読させていただいています。

このエントリーを読んで、表面的に同じようなことがあったのでちょっと書き込ませてください。(べたな話ですが)

あるセミナーの懇親会でフォトリーの話が出たところ、興味はあるけれど、トライしていないある人が、フォトリーダィングを薦める人に、「今自分の持っている本をフォトリーしてくれ」といいだして・・・・

しかたなく、その方は、その場でフォトリーをし始めました。みんなが呑んで騒いでいる中で。
筋金入りのフォトリーダーなので、フォトリーしたあとに、その方にすぐに本の内容を要約して差し上げて、効能を納得されたようです。

まあこの場合、「少しは場所とか状況をわきまえなさい」ということですが、こんな展開もありえるんだなと。
Posted by メセニ at 2005年10月19日 16:20