Yahoo!の検索の仕組みが変わろうとしている。
すでにベータ版が公開されているが、
近いうちに、それが正式版として公開される予定だ。
現在の仕組みと、どこが大きく変わるのか?といえば、
手動によるディレクトリ登録のサイトの優先表示がなくなる、
という点が、一番の大きな違いだろう。
Yahoo!とGoogleを比較すると、Yahoo!はディレクトリ型であり、
Googleはロボット型という言い方がよくされていた。
しかし、一時期はYahoo!のサイト検索にもGoogleのエンジンを
利用利用していたため、事実上はYahoo!とGoogleのどちらを使っても
同じ検索結果を得ることができたのだ。
だが、Yahoo!とGoogleが提携を解消し、Yahoo!も独自の
検索システムを利用し始めた。それと同時に、ディレクトリ登録を
有料で行なう「ビジネスエクスプレス」も、申請を受け付けていた。
サイトオーナーにとって、Yahoo!対策とGoogle対策を
個別に考えなければならなくなった状況において、
最大のYahoo!対策は、ビジネスエクスプレスの利用だったのだ。
しかし、Yahoo!が新システムを導入することで、
「ディレクトリ登録による上位表示の優位性」は
完全に失われてしまう。そうなると、現在ディレクトリ表示に
頼っているサイトオーナーにとっては死活問題となる。
このようなルール変更に対して、
憤りを感じているサイトオーナーもいるだろう。
ビジネスエクスプレスに投資した分が無駄になってしまうと
考えるからだ。
だが、検索エンジン側も、生き残りをかけて
「検索精度の向上」に日々努めているという事実を
忘れてはならない。
Yahoo!ディレクトリ登録のポジションは、もはや
「ビジネスエクスプレスでお金を払えば買える」
という、ある意味では「有料広告と同等」の意味合いになっている。
つまり、ディレクトリに登録されていること=
ユーザーに有益な情報が含まれていること、
という定義が成立しなくなっている今、
検索ロジックそのものを根本から見直そうとする姿勢は、
検索エンジンの影響力を保つためにも、欠かせないものなのだ。
だからこそ、サイトオーナーの側も、
「いつルールが変わってもいいように、あらかじめ予想し、
準備しておく」という姿勢が大切なのである。
「変わること」に怒りを覚えるのではなく
「変化に対応する準備をしていなかった自分」に対して
怒りを感じるべきなのである。
そしてこれは、インターネットの世界に限ったことではない。
リアルの世界においても、法律改正や国際情勢の変化は、
毎日起こっている。
たとえば、サラリーマンにとって「増税」の問題があるが、
これもルール変更の1つ。変わることに怒っても仕方が無い。
それよりも「どうすればその変化に対応できるか?」を考える。
でなければ、いつまでたってもルールの変更に怯えながら暮らすことになるのだ。
新会社法の制定も、サラリーマンにとって多少なりとも
影響を与えるだろう。自分で会社を興すサラリーマンが
増えてくるかもしれないし、サラリーマンの雇用形態も
大きく変化する可能性もある。
だが、そのようなルールの変化を事前に感じ取っていれば、
自分なりに何らかの対策を打てるはずである。
それをやらずして、変化を拒むだけでは、自身の成長は期待出来ない。
世の中の仕組み、ルール、法律が変わるとき。
そこには必ず「変化を拒むもの」と「歓迎するもの」が存在する。
「歓迎するもの」の側に回りたければ、変化に伴うメリットを熟知し、
それを最大限に活用できるように、前もって準備をしておけばいい。
既得権益というぬるま湯の中で、ただ変化を眺めているだけだと、
そのぬるま湯はやがて熱湯になる。
サラリーマンも、会社から得られる権益を「利用する」のは良いが、
それに依存して、変化に対応する準備を怠ることは、絶対に避けなければならない。
最後に生き残るのは、強い者でもなく、賢い者でもなく、変化できる者なのだから。
(次回につづく。)
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