「判断」には「情報」が必要である。
逆に言えば、「情報」無きところに「正確な判断」は在り得ない。
例えば、私たちが消費者として、商品を選ぶ場合。
商品に関する情報を集める手段が無かった時代、
私たちは、ただ、企業が作った都合の良いパンフレットを信じ、
店員に言われるがままに、従うしかなかった。
情報収集には時間と労力がかかる。
だから、そのコストを惜しんで、自分に不利な選択でも
飲まざるを得なかった。
だが、インターネットの登場によって、
情報収集のコストを大幅に削減させることが可能になった。
企業にとっても、個人にとっても、
情報が安価で手に入るようになった。
つまり、これからやっと「各個人が自分の決定権を行使できる時代」
が来るわけだ。
あらゆる判断に必要な情報は、自分で集めることができる。
判断に必要な「判断材料」は、ネット上に無限に溢れているのだから。
そしてこれは、商品の選択に限ったことではない。
「人生の選択」という意味においても、大きな影響力を与えている。
私たちは、メルマガやブログ、楽天日記などを通じて、
「他人の人生を追体験すること」ができるようになった。
以前は、書籍や映画、TVドラマなどでも、
同じような追体験が可能だった。
だが、それはフィクションであったり、
限られた一部の「有名人の人生」に限られた話しであった。
だが、現在は「ごく普通の素人の人生や頭の中、感情」までも、
ネット上で追体験できる時代。
2ちゃんねるなど、ネット上で繰り広げられる誹謗中傷を読んでいると、
彼らが何を考え、何を感じ、何に不満を持っているのか?
が、手に取るようにわかる。つまり私たちは、インターネットという
「読心術」を手に入れたのである。
そして、最近では、起業家や大手ベンチャーの社長が
進んでブログを書くようになった。
一般ユーザーは、起業家のブログを読むことで、
起業家の生活を追体験できる。起業家の視点を感じることができる。
もちろん「書けないこと」もあるだろうから、
ブログですべてが暴露されるわけではないだろう。
だが、長く読みつづけていれば、ちょっとした文脈や
言葉遣い、表現方法から、相手の心理状態が読み取れることがある。
テキスト文章から、相手の心理を読み取る訓練。
これは、誰もが毎日、電車の中でやっていること。
携帯メールを読みながら、親指を使い、日々、訓練しているのだ。
他人の生活を、本音レベルで追体験できたとき、
私たちは何を感じるのか?
「羨ましい」と思う反面「大変な部分もある」という事実に気付く。
成功の「光と影」を両方、セットで体験できるからだ。
テレビや雑誌で「光の部分」だけがクローズアップされている有名人が、
ブログや自伝書籍で「影の部分」を暴露したとき、
本当の意味で「そのような人生を選択したいか?」という
判断材料が、すべて揃うことになる。
私たちがこれまで、人生の選択に迷いを感じたり、
「他人の人生を羨ましいとばかり思っていたりすること」の理由は
「人生を選択するための情報が少なすぎたから」である。
これからは、良くも悪くも「誰もが本音で語る時代」が来る。
そのとき、すべての判断材料を手にして、それでも
「自分がそのような人生を歩みたい」と思えば、
それは、本当に「自分が選ぶべき人生」なのだと言えるだろう。
少なくとも「まだ迷いがあるうち」は、情報が少なすぎるのだ。
だからまずは「情報収集」から始めてみる。それからでも、
自分の人生を決めるのは遅くはないし、ブームに踊らされて焦ることはない。
(次回につづく。)
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