2006年06月07日

現役選手であり続けることの意味

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ワールドカップで盛り上がっている時期だが、
日本代表選手たちの活躍を見ていて、思うことがある。

彼らほど「現役であること」に誇りを持っているビジネスマンは
いないだろう。

サッカー選手をあえて「ビジネスマン」と呼ぶのは、
やはり、経済活動としてみれば、スポーツはエンタテインメントであり、
立派な「チケット収入によるビジネス」として成立しているからだ。

ところで、スポーツ選手の引退は、サラリーマンよりもだんぜん早い。
40代で活躍するサラリーマンは大勢いるが、
同じ歳でプレイを続けるスポーツ選手は、そう多くはない。

体力的にも厳しい状況になり、
さらには若手の進出が激しいから、
すぐに空席が埋まってしまうのだ。

もちろん、引退した選手も、本当は現役を続けたいのかもしれない。
しかし、それができない場合、なんらかの形で、
自分が関わってきた業界を応援したいと思うものだ。
具体的には、試合の解説だったり、キャスターやリポーターだったり、
あるいはコメンテーター、または若手の育成(コーチ)などが
引退後の道として残されている。

試合でプレーしなくなることが、スポーツ選手にとっての引退なのだとすれば、
サラリーマンにとっての引退とは、現場から離れることである。
それは早期退職かもしれないし、あるいは「相談役」などの
アドバイザー的な立場になることかもしれない。

現場で働いている社員たちにしてみれば、
「引退することは」は、目標のように感じられるかもしれない。
『自分も早く出世して引退したい』という気持ちが多少なりとも、ある。

しかし、スポーツ選手の場合、引退は自分で決めるしかなく、
そのときは、やはり『本当は続けたいが、条件的に難しい』
という状況をのむしかない。

ようするに、サラリーマンとスポーツ選手の決定的な違いは
「現役でプレイし続けること」に対する誇りと執着心である。

サッカー日本代表の試合を見ていて、思うことがある。
『もし中田選手が「サッカー教室」を開いたら、どうなるか?』

子供たちを育て、若き才能を伸ばし、将来の名選手を
輩出するというのは、とてもすばらしいビジョンである。
しかし、ファンの心理として、中田選手には
「いつまでも現役でいてほしい」という気持ちを抱いているのも事実だ。

そもそも、日本代表の選手たちは「現役の座」を勝ち取るために、
日々の練習(仕事)に真剣に取り組んでいるのであり、
ましてや「将来、サッカー教室を開くため」などとは考えていない。
あくまでも「プレーする側」に立ちたいという意欲が根源にあるのだ。

サラリーマンも、現役であることに誇りを持ち、
「1日も早く引退したい」などと考えなければ、
現場でプレーし続けることに、もっと喜びを感じられるだろう。
シュートを決めたときの喜びは、シュートをうった人間にしか
与えられないのだから。

(次回につづく。)

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※この記事は、人気メールマガジン《幸せなサラリーマンになる方法−気づきの視点と発想力》の著者により提供されています。(C) Copyright 2005 無断転載を禁止します。コメント、トラックバック等はご自由にどうぞ。書籍『辞めるなんてもったいない!入社3年たったら読む本(大和書房)』全国書店にて好評販売中

  
Posted by shiawase3 at 07:12Comments(1)TrackBack(0)

2006年06月06日

開拓者精神を捨ててはならない

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環境が変わるときは、誰もが「以前の環境と比べて失ったもの」
に目を奪われがちになる。

たとえば、営業所の多いグループ企業に勤めているケースでは、
職場が数年おきに変わることが珍しくない。
勤務先の住所が変わり、通勤ルートも変更になる。

そのとき、必ず思うのが
『前の職場のほうが、いろいろと便利だった』
ということだ。「慣れていたから居心地が良かった」
というのもあるだろう。

しかし「住めば都」という言葉もあるように、
つまりは「新しい環境に慣れてしまえば気にならなくなる」ものである。
そして「以前は得られなかった価値を得た」ことに、
やがて気づくことになる。

たとえば、通勤ルートが変わることによって、
乗車する電車や、経由する駅、路線も大きく変わる。
それは面倒であり、定期の買い替えなども発生してしまうかもしれない。

だが、現実として、私たちは「新しい土地に踏み込むこと」
で、世界を広げてきた。行動範囲を拡大してきたのだ。
これまで「行ったことのなかった場所」に1日でも通えば、
そこは『いつも行っている地元』に変わる。

幸せの定義は人それぞれ違うが、その1つに
「世界を広げること」があるとするならば、
私たちは、自らの活動範囲が拡大することを
拒絶してはならない。
場合によっては、海外に行くことさえも、
歓迎するべきことなのである。

人は弱いもので、ずっと同じ場所にいると
「その場所から動きたくなくなる」のである。
ニートやひきこもりは、まさにその状況なのであるが、
仕事をしているビジネスマンにも
『一箇所にとどまって新たな刺激をシャットダウンしたい』
という「逃げの気持ち」が多少あることは否めない。

「2億円当たったらファーストクラスで世界一周したい」
というCMもあるが、飛行機に乗って空を飛ぶだけで、それが
「世界を回ったこと」になるのだろうか?

自分の足で歩き、開拓し、壁にぶつかりながら乗り越えていく。
そうやってこそ、達成感を味わうことができるのであり、
それが本当の「世界を知ること」なのではないか?

誰だって、新たな領域に踏み込むときには躊躇する。
だが、私たちは過去の経験上「その躊躇を乗り越えた先に感動があること」
も知っている。本当の幸せを掴みたければ、開拓者精神を捨ててはならない。

(次回につづく。)

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Posted by shiawase3 at 07:19Comments(0)TrackBack(0)

2006年06月02日

法改正で得する人、損する人

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駐車禁止取締りのルールが変わったことで
つらい立場に追い込まれている業者は少なくないだろう。
このような状況を見ていて、つくづく思うことがある。
それは「万人の利害が一致することはあり得ない」ということだ。

どこかで、ある人が「儲かれ」ば、その代償として、
誰かが必ず「損」をせざるを得ないのか?
悲しいが、それが現実なのである。

これは、私たちが「水を飲むこと」に似ている。
地球上に存在している「水の量」を、物理的に増やすことはできない。
水素分子は、ただ地球上を循環し、その状態を変えているだけなのだから。

誰かが水を飲めば、自然界から「水が奪われる」ことになる。
だが、飲んだ水はやがて排出され、また地球に戻り、雨となり、海に返る。
お金の流れも、これと同じだ。

「駐禁法の改正」で、儲かった業者もある。
一時的に「水を飲んだ」人たちだ。
逆に「奪われた」のは、配送業者の人たちかもしれない。

しかし、駐車場経営者や民間の取締り員たちも、
いずれは稼いだ金をどこかで使うことになる。
飲んだ水が尿として排出されるのと同じように。

巡り巡る価値。お金の流れは水の流れ。
大切なのは「循環のトレンド」を見極め、
つねに「飲める立場に立っている」ことなのだろう。
それが「先見性がある」という意味。

社内組織においては、どうだろうか?
社員間で利害が一致しない状況は少なくない。
同じチーム内において、ある社員が損をして、
ある社員だけが得をするように見えることもある。

たとえば社内教育制度。仕事を休んで、会社のお金で
スキルアップできる社員は恵まれている。
現場のチームメンバーからすれば「早く戻って来い」
と思うのだ。または「行くな」と止めたくなる。

だが、スキルアップして戻ってきた社員が、
現場でさらに効率的に仕事をこなせば、
チームメンバー全員がその恩恵を受けられることも事実。
まさに「価値は循環する」のである。

組織においては、ときに、誰かが「水の流れ」を変えようとする。
それはルールや法律の改正かもしれないし、ある実力者の発言かもしれない。
いずれにせよ、その流れが止められないのならば、私たちに残された道は
「流れに乗ること」しかない。コップを持参して、いつでも飲めるように
準備しておくしかないのだろう。

(次回につづく。)

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