2006年01月30日

レベルの違いを実感した瞬間

辞めるなんてもったいない! 入社3年たったら読む本(ありがとう重版決定!)
大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
巻末付録「絶対後悔したくない退職準備マニュアル」付き!!

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週末起業は本業にも必ず良い影響を与える。
それを実感した出来事が先日あった。

週末、会社の同僚の結婚式に参加したのだが、
二次会でビンゴゲームの司会を頼まれた。

しかし、私一人だけに頼むのは申し訳なかったらしく、
合計3人で司会を分担することになった。

・序盤
・中盤(ビンゴ大会)
・終盤

ここで私は中盤を担当したわけだが、
自分で言うのもなんだが、
序盤や終盤の司会に比べたら
明らかに「話しがスムーズ」であった。
つまり「うまい」ということだ。

それはそうだろう。
毎日メルマガやブログを書き、
自らの声を吹き込んだ音声CDまで
発売しているのだから、いわばセミプロと言える。
自分で主催したセミナーでは「人前で話すこと」
でお金をもらっているわけだから。

そのような週末起業での活動を2年以上も本気で続けてきた私に
「何もやっていないサラリーマン」が勝てるはずがなかろう。

しかしあえて私は言わなかった。
会場の同僚から『司会上手いね。ウラでなんかやってるんじゃないの?』
なんて突っ込まれたが、笑ってごまかした。
彼らは私の活動を知らないし、本も読んでいないだろう。
妬まれるリスクを考えたら、何も教えないほうが身の為だ。

だが、私自身、週末起業に目覚めなかったら、
彼らと同じポジションにいたことは否めない。
ビジネス書を読むこともなく、自己啓発に投資することも無い。
ましてや「分かりやすい説明の技術」とか「人に好かれる話し方」
を学ぶために身銭を切るなんて考えもしなかっただろう。

サラリーマンが起業を目指すと、そこで「本気で勉強しようと」と
初めて思うようになる。浪費を「投資」に変えるようになる。
そこで得たスキルは、確実に本業にも良い影響を与えるに違いない。

人前で「分かりやすく」「論理的に」話すというスキルは、
結婚式の司会のみならず、ビジネスのあらゆる場面で役立つ能力だ。
二次会の会場には会社の上司など、仕事で関係するであろう人たちも
たくさん来ていた。そこで「流暢なトークによる司会スキル」を
見せ付けることができた私は、確実に自己PRができたと確信している。

もし自分が上司なら『あいつはプレゼンで使えそうだ』と思うだろう。
優秀な部下を欲しがる上司は多い。部下が優秀ならば上司は自分が楽を出来るからだ。
私は結婚式の二次会を利用して、自分の能力をアピールし、社内での価値を上げた。
それによって、今まで以上に「強気な攻めの姿勢」で、仕事を進めることができる。

このような蓄積が、いずれ自分にも大きな利益として跳ね返ってくる。
会社で「必要とされる人間」には「影響力」が与えられる。
つまり「好き勝手にできる」ということだ。
事実、私自身、その手法を使って、職場での発言力を高め、
好き放題やってきたのだから。これからもその戦術は続く。

だからこそ、私は「強気なサラリーマン」でありつづけるためにも
「起業を目指すこと」は良いことだと思っている。
「サラリーマンを辞める」ための起業ではない。
「サラリーマンとしてのポジションを強化する」ための起業。

いずれせによ「高いスキル」を身につけることは、
生きていく上で、あなたの人生を有利に進める材料になるであろう事実は
変わることはないのだから。

(次回につづく。)

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※この記事は、人気メールマガジン《幸せなサラリーマンになる方法−気づきの視点と発想力》の著者により提供されています。(C) Copyright 2005 無断転載を禁止します。コメント、トラックバック等はご自由にどうぞ。書籍『辞めるなんてもったいない!入社3年たったら読む本(大和書房)』全国書店にて好評販売中
  
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2006年01月27日

仕事の型を破る

辞めるなんてもったいない! 入社3年たったら読む本(ありがとう重版決定!)
大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
巻末付録「絶対後悔したくない退職準備マニュアル」付き!!

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会社の昼休みによく見る光景。
サラリーマンを対象とした、職場での生命保険の斡旋。
いわゆる「BtoBtoC」モデルである。

社員数の多い企業に勤めていると、昼食後に「保険の売り込み」を
かけてくる人に出会う確率は高い。生保会社が企業と契約し
社内にセールスレディを派遣することで、契約を取っていくビジネスモデルだ。

しかし現実は厳しそうである。
多くの社員が、まるで避けるような態度。
1件の契約を取るために、何日も通いつめる側の立場を考えれば、
はたしてこのモデルは、時代に合った売り方だと言えるのか?

私なら、本気で保険に入ろうとおもったとき、
まずはインターネットで調べるだろう。
つぎに、同僚や友達に「どんな保険に入っているか?」を聞く。
つまり「昼休みに出会うセールスレディに資料をもらう」という選択肢は
ほぼ「ありえない」わけだ。

そこには「高い保険を売り込まれるのではないか?」という恐怖心がある。
生保会社はセールスレディの人件費を、最終的には「加入者の保険料」で
ペイするしかないのだから。

だが、あまりにも「相手にされていないセールスレディ」を毎日みていると、
『なんとかして契約を取れるようにしてあげたい』と思うようにもなってくる。
かといって、私自身が必要の無い保険に義理で入ったところで問題は解決しない。
もっと有効な「見込み客の獲得方法」を習得してもらう必要がある。

魚を釣ってあげるのではなく、魚の釣り方を教える。

私自身、ネットでビジネスを始めてからは、いわゆる神田さん系の
ダイレクトレスポンスマーケティング手法の意味が分かってきた。
どんなビジネスでも、基本は「ノウハウの無料提供」から始まる。

保険で言えば
・知らなきゃ損する保険の秘密
・保険で年間○万円得する方法
・プロが教える生命保険のウラ技
のようなタイトルになるだろう。この手の小冊子を配る。

すでにこの手法もベタになりつつあるが、
いまだに旧来のBtoBtoCに頼っているような古い世界では
取り入れてみる価値はあるだろう。

このとき重要なのは
「資料は渡すが、その後しつこく追いかけない」ということだ。

私にも経験があるが、以前、あまりにしつこいセールスレディにおされて
アンケート資料に会社の内線番号を書いてしまったことがあった。
すると、毎日のように電話がかかってくる。仕事中の忙しい時間帯にも関わらず。
そのような手法は逆効果であることは言うまでもない。

つまり「客のほうからお願いしに来る」ような状況を作り出す必要がある。
資料を渡し、そこに作者の名前を書いておく。
資料を読んだ人は、作者のことを「保険のプロ、専門家」と認識する。
その「プロ」が毎日、昼休みに食堂の前に立っているのだから、
自分の保険契約に不安がある人ならば、黙っていても話しかけたくなるのは当然だ。

神田ノウハウを理解している人からすれば
『いまさらそんなこと言われなくても常識だ』と思うだろう。
だが、起業やネット通販に興味の無いサラリーマンにとっては
まだまだ知られていない、そして現場では使われていない手法。

害虫扱いされて毎日イヤな思いをしながら保険を売るのもいいが、
ちょっと視点を変えて「小冊子マーケティング」に興味を持ってみたりすると
また違った世界が見えてくる。買う側の視点に立ち、顧客が何を欲しているのかを
考える。そうすれば、勝手に情報は集まってくる。関連書籍は書店に行けば
わずか1300円という値段で手に入るのだから。

サラリーマンはどうしても日々の仕事を「型どおり」にしか解釈できない。
だが、それでは新しい手法は生まれないから、他のライバルに差をつけることも
難しい。自分なりの「型破り」の手法で結果を出す。そうすれば
サラリーマンとして「自分のやりたいようにやる」ことは簡単だ。
実践する場はたくさん与えられている。あとは本人のやる気の問題だろう。

(次回につづく。)

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2006年01月25日

管理者がビジョンを示すことの意味

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大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
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メルマガ読者さんからのメールで
「上司が部下にビジョンを示すこと」
の重要さに気づいた。
しかし、言うのは簡単だが、実際にやるとなると
とても難しい。

そもそもビジョンとはなにか?
夢、目標、成し遂げたいこと。
解釈はいろいろあるが、それを明確に理解している人は少ない。

目標を紙に書け!
と、自己啓発の本には書いてあるが、
今日書いた目標は、次の日には「それほどでもない」
という「冷めた目標」に変わってしまうことも多い。

自分の人生におけるビジョンさえ明確にできないのに、
どうやって「会社として、部署として」のビジョンを
部下に示すのか? という意見もあるだろう。
だが、自分の人生じゃないからこそ決められるビジョンもある。

私たちは「自分のため」よりも「人のため」のほうが
行動を起こしやすくなるときがある。
ときに「誰かを助けたい」という思いは、
自分の経済的な利益よりも優先することがある。

つまり「自分のためにどのようなビジョンが必要か?」
を考えるよりも「社会のため、社員のためにどのようなビジョンが必要か?」
を考えることのほうが簡単かもしれないのだ。

そこには「きれいごと」をもってきても、照れがない。
たとえば「私は人を幸せにするために生きている」といえば
胡散臭くなるが「この会社は人を幸せにするために存在している」
といえば、それなりに格好よく聞こえたりする。

つまり「あとづけ」でもいいのだ。
企業が生み出しているあらゆる商品やサービス。
それを作ったときは「利益のため」だったかもしれないが
結果として「売れた」のならば、それは社会の役に立っているのだ。

だとすると、ビジョンは「こじつけ」によって生み出すことができる。
そもそも、赤ちゃんが生まれてくるときにビジョンを掲げて
生まれてくることはない。だから「何のために生きるのか?」という
理由付けは、すべて「あとづけ」に過ぎないのだ。

ということは「ビジョンがあるか?ないか?」というのは
「あとづけをしたか?しないか?」の差でしかない。
だからすべての管理職が、自分なりの「あとづけ」をして、
担当部署のビジョンを作り上げればいいのだ。そうすれば
部下のモチベーションは上がるだろう。

仮に「インターネットは儲かりそうだから」という理由で
ITビジネスを始めた社長がいるとする。
しかし、会社が成長していくにつれて
『なぜこの会社を興されたのですか?』と
質問されるようになる。
そのとき「儲かりそうだったから」と言うわけにはいかない。
だから「あとづけ」をするのだ。いかにも「説得力のありそうな理由」を作る。

・オンラインの商取引を活性化させて経済を発展させたい!
・世界中の人がいつでも通信できるインフラを提供したい!
・子供たちにインターネットの素晴らしさを伝えていきたい!

このように「体裁の良い理由」を作ることは
対外的なアピールにもなるのだが、同時に
部下のやる気を引き出すことにもつながる。

・自分の仕事にはどのような意味があるのか?
・社会に貢献できているのか?

このような疑問に対する「答え」を上司が示してやることで
部下は安心し、納得する。仕事への「迷い」を打ち消すことが出来る。

『人の役に立ちたい』というのは、すべてのビジネスマンの願い。
給料よりも大切な、その深層心理を理解してこそ、本当の管理職と
言えるのではないだろうか。

(次回につづく。)

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2006年01月23日

社内版ソーシャルネットワーク

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大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
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ブログユーザーの中には、グリーやミクシィなどの
ソーシャルネットワークと連動させて管理している人も多いだろう。
私自身も、今から2年ほど前にグリーを使い始めた。

最近ではあまり更新していないが、グリーの「誕生日お知らせ機能」
は重宝している。リンクしている人の誕生日が近づくと、メールで
知らせてくれるシステムだ。

そして、誕生日のお祝いメッセージとして「寄せ書き」を
送ることもできる。最近は会わなくなった相手でも、
年に一回でも誕生日のときに挨拶を交わすだけで、
お互いの距離はぐっと縮まるような気がするのだ。

このようなシステムがなければ「知り合いの誕生日をすべて記憶する」
というのは、なかなか難しい。きっかけさえ与えてくれたら、ぜひ
お祝いのメールを送りたいという気持ちは誰にでもある。
その気持ちを引き出す「最初のスイッチ」としては、
ソーシャルネットワークのシステムは大変便利であるといえる。

私はグリーのシステムを使い始めてから
「このしくみを社内の交流活性化にも応用できないだろうか?」
と考えていた。つまり社内イントラにグリーのようなシステムを
持ち込み、社員同士の交流を深めようというものだ。

グリーでは、顔写真や名前はもちろん、友達とのリンクや趣味、
興味のあることなど、参加者のいろんな情報を知ることが出来る。
「誰と誰が仲がいい」というのも、客観的に知ることができる。

たとえば「釣り」が趣味の人が「釣り」というグループを作成したら、
そのグループに、だれでも参加することができる。そして、そのグループの
参加者宛に「今週末、釣り大会を開催します」などの告知メールを
流すことができたりする。

社員数の多い企業では、部署が違うと「顔も名前も分からない」という
社員がいることは珍しくない。そのような「普段は仕事を一緒にす
る機械が無い社員同士」でも、趣味を通じて知り合いになることはある。

同じ部署に「サッカー好き」の先輩がいて、その先輩に誘われて
試合に参加したりすることで、社内での「サッカーつながりの人脈」
は広がっていく。それがのちのち、仕事にもよい影響を与えたりする。

つまり「社内における「趣味」的な横のつながり」は人間関係を
円滑にするためには欠かせないのだが、それを活性化するツールとして
ソーシャルネットワークの考え方は活用できるのだ。

そのようなインフラを与えると、やがて積極的に盛り上げようとする社員が
現れる。彼らはソーシャルネットワーク内部でのカリスマとなり、
組織を形成し、あらゆる企画を立ち上げるようになるのだ。

会社が福利厚生の一環として社員旅行や保養所の提供をするケースは多い。
だが、思ったほどに参加者が集まらない場合がある。
なぜなら「同じ会社の社員とはいえ、普段から交流の無い社員同氏では
なかなか遊びに行く気にはならない」からである。

しかし、ソーシャルネットワークのように「それぞれの社員が自らの
意思で参加し組織するシステム」ならどうか?

釣り好きの人は「釣りツアー」を企画するだろうし、
サッカー好きの人は「Jリーグ観戦旅行」を考えるかもしれない。
それぞれの集合体の規模に応じて、福利厚生の予算を配分すれば、
社員の趣味趣向に合った使い方ができ、結果として社員どうしの
交流もより深いものになるはずだ。満足度も高まる。

そのような「人脈の下地作り」が、結果として本業にもメリットとして
フィードバックされる。退職率の低下、部署間の連携強化など、
会社の業績を好調にする要素はたくさん含まれている。

社員同士の交流は「強制的に行わせるもの」ではない。
まずは「システム」をつくり、そこに「自らの意思で集わせる」ようにする。
必要なのは「場の提供」であり「場の強制」ではない。

インターネットのポータルサイトが、どのように発展していったのか?
それを見ていると、組織管理の教訓が数多く得られる。
魅力的な企画は「人が集まるところ」で生まれてくる。
だとすれば「社員同士が集い、考える場所」をつくることこそ、
経営者に与えられた課題であるとも言える。

社員が社内で「個人的な情報を発信できる場所」としての
ソーシャルネットワーク。ビジネスでも、趣味でも、
けっきょくは「人との交流」があってこそ成立するのだ。

今、インターネット上で繰り広げられている、
幅広い意味での「出逢い系のノウハウ」は
社内における「部署間を越えた出逢い」を演出するためにも
大いに役立つに違いない。社員同士の意思疎通が疎遠になっている
ことに悩んでいる経営者こそ、このようなインフラの活用を
積極的に検討してみるべきではなかろうか。

(次回につづく。)

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2006年01月20日

「人を管理する方法」に正解はない

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大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
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新しく買った手帳に、つぎのような言葉が書いてあった。

--------------------------------------------------
子供は親の思い通りにはならないが
心配どおりにもならないものだ
--------------------------------------------------

「非行に走ったらどうしよう・・・」
「犯罪に手を染めたら・・・」

親にとって「子供が立派に成長するか?」は一生の悩みだろう。
これは、会社における「上司と部下」の関係においても、
少し当てはまるところがあるかもしれない。

たとえば上司にとって「部下の教育」は頭を悩ませる問題の1つだ。
甘やかしてもダメ、厳しすぎてもダメ。
そのさじ加減の難しさにストレスを感じている管理職は多いだろう。

そして部下もまた、上司との接し方に悩んでいる。
子供にとって「親との距離をどのように調整するか?」というのは重要な問題だが、
それと同じ問題が職場でも発生しているのだ。

私自身、いろんな上司を見てきたが、
人それぞれやり方も違うし、考え方も違う。
1つだけ言える事は『これが正解である』といえるような
お手本は、どこにも存在しないということだ。

上司のタイプは大きく分けて2つだ。
1つは絶対君主的なタイプ。もう1つは放任主義的なタイプ。

厳しい進捗管理と恫喝で部下を脅しながら仕事を進めるのが前者。
あまり関与せず部下の判断に任せながら見守るタイプが後者。

過去の私は「前者のやり方が正解だ」と勘違いしていた。
それは、前者のような上司のやり方を見てきたからだろう。

だが、それでもすべてが上手くいくわけではなかった。
恐怖心による統率は、短期的な効果しか生み出さない。
部下はやがて恫喝にもなれてくるので、適当に聞き流すようになる。
モチベーションは下がり、上司との距離をとるようになる。
もちろん、自ら提案したり改善するなどの余計なことはしない。
すべての部下が保身を最優先課題とするからだ。

一方、後者のような放任主義的なやり方をする上司も見てきた。
悪く言えば無関心、ほったらかし。だが、よく言えば、それは
「部下を信頼している」とも解釈できる。
事実、そのやり方で、上手くいっているプロジェクトもある。
あらゆる問題に部下自らが挑戦し、課題をクリアするので、
実践的な判断力が身についていく。自主的に行動できるようになる。

絶対君主と放任主義、どちらの方法が正しいのか?
は正直、分からない。管理者のタイプにもよるだろうし、
あるいは、プロジェクトの時期と状況しだいで使い分ける必要もあるだろう。

ここで意識するべきことは、
「絶対的に正しいやり方など存在しない」
という原則を理解するということ。

つまり、今はそのやり方でうまくいっていても、
いずれは崩壊するかもしれない。だからこそ
つねに改善しながら問題をフィードバックし、
管理者自身も成長していくしかないのだろう。

組織における悩みの根源は、つまるところ「人間関係の悩み」である。
管理する側、される側に、それぞれ悩みが発生している。
そこで余計なストレスを感じないためにも、お互いが
「今のやり方が絶対ではない」という意識でフレキシブルに
対応するべきなのだ。

うまくいっているうちは現状維持もよいだろう。
だが、現状維持の中にも、少しずつの「変化」は取り入れるべきである。
上司と部下、親と子、そして夫婦や友達関係でさえも、
「いまの付き合い方がベストではないかもしれない」という危機感を
頭の片隅に置いておきたいものだ。

(次回につづく。)

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2006年01月18日

「答え」ではなく「答えの見つけ方」を教える

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ドラゴン桜というマンガの中に、
次のような話が出てくる。

------------------------------------------------
飢え死にしそうな人がいる。あなたは釣り人だ。
何をしてあげるか?

A.魚を釣ってあげる

B.魚の釣り方を教えてあげる

------------------------------------------------

この話では「自立できるように仕向けることが本人のためになるのだ」
という教訓を伝えている。その人のために、一生魚を釣ってあげ続ける
ことができないのならば、魚をあげてはいけない、ということだ。

これは、生徒と教師、親と子、上司と部下など、
あらゆる人間関係において当てはまる考え方だろう。

企業組織では、上司があまりにも優秀だと、部下がそれに
依存して育たなくなるとおいう問題が発生する。
そのうち「自分で仕事を取ること」ができなくなってしまうかもしれない。
営業力、提案力の衰弱。ただ口をあけて仕事を待っているだけの雛鳥に
なり下がるのだ。

だからこそ「教える側」に立つ人間は、つねに「魚の釣り方を教える」
という観点を持ち続けなければならない。もちろん、その場の飢えをしのぐために
魚を1匹与えるのはいたしかたないだろうが、それで空腹が満たされた後は、
きちんと釣竿の使い方を教えたほうが良い。

私自身、ホームページビルダーに関する教材を販売したり、
FAQサイトを運営している関係上、たくさんの技術的な質問を受ける。
思うようにページが作れないとか、ファイルがアップロードできないとか。

もちろん「それは厄介だ・・・」という難解な問題もあるが、
中には「それはネットで検索すればすぐに答えが分かるはずだ」という
内容のものもある。

分かりやすく言えば「はじめてアメリカに旅行するのですが、
アメリカの首都はどこですか?」というような内容だ。
この手の質問は、インターネットで調べれば2秒で答えが出る。

おなじような種類の質問が、私のところにも寄せられてくる。
もちろんそれに答えてあげることは簡単だ。
だが、はたしてそれが本人のためになるのか?

「魚の釣り方を教える」という観点からすれば
「検索エンジンの使い方を教える」という対応の仕方が
正しいのではないか? と最近思うのだ。

だから、あえて答えを言わずに、
-------------------------------------------------------
その問題については、検索エンジンで「XXX」と検索すれば
ヒントが見つかります。
-------------------------------------------------------
のような「探し方のヒント」を教えるべきではないだろうか。

人間が生きている限り、疑問は尽きることはない。
1つの疑問が解決すれば、また新たな疑問にぶち当たる。
そのとき、近くに「教えてくれる人」がいなければ
自分で調べるしかない。いつまでも「魚を与えてくれる人」に
頼り続けるわけにはいかないのだから。


では、上司が部下を教育するときはどうか?
もちろん時間効率を考えれば、調査のために
無駄な時間を使わせるよりは、すぐに答えを教えて
仕事にかからせたほうがいいだろう。
だが、それと同時に「調べさせる時間」もあえて
確保する必要がある。

そのとき必要になるのは「答え」ではなく
「答えがありそうな場所」である。それを知っていれば
「そのあたりを調べれば分かるはずだ」という助言ができる。
その「あたりをつける」という仕事こそ、経験豊富な上司にしか
なしえない業なのかもしれない。

ときとして、優秀な上司ほど、部下に対して
「自らの釣りのテクニックを見せつけたくなる」ことがある。
しかし、本当に教えるべきことは「どのあたりに魚がいそうか?」
なのである。そして「部下自信に釣らせる」という成功体験を
与えなければならない。そうすれば部下は自信を持ち、
それぞれの判断で仕事をクリアしていくようになる。
それこそが、本当の意味での「強い組織」を作ることにつながるのだ。

(次回につづく。)

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2006年01月16日

「お金を稼ぐこと」の本質

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先日、雑誌を読んでいたら
『企業が残業代を支払わなくてもいいようになる法案』
に関する記事が載っていた。それによると
「企業は社員の労働時間を管理しなくてもよくなるが、
同時に残業代を支払う必要もなくなる」と書いてあった。

これが具体的に、いつ現実のものになるのか?は不明だが、
すくなくとも現時点では「その可能性があること」を前提に、
サラリーマンは対策を考えておいたほうがよさそうだ。

では、この制度が導入されることのメリットとデメリットを
整理してみよう。


-----------------------------------------------------------
●社員側のメリット
出勤時間/退勤時間という概念がなくなるので、
社員が時間をフレキシブルに使えるようになる。

●企業側のメリット
残業代を支払う必要がないので、無駄な人件費を抑えられる。
社員が何時間働こうが制約がないので、労働基準法に縛られることなく
理論上は無限に仕事を与えることができる。

-----------------------------------------------------------
●社員側のデメリット
仕事量が予想以上に多い場合、サービス残業を余儀なくされる。
「時間はかかるが利益にならない仕事」を押し付けられた社員だけが不利な
立場に立たされる。

●企業側のデメリット
社員を「時間で束縛」することができないため、
人手が足りなくなったときは、あらたに人員を投入するか
追加発注するなどのリスクが発生する。
また、会議などの「時間束縛型」の仕事に社員を
投入しづらくなり、チーム内の意思疎通の問題が浮き彫りになる。

-----------------------------------------------------------

さて、このように整理してみると、
最終的に問われるのは「制度をどのように運用するか?」
であることが分かる。

企業側の理論で「残業代を減らすため」だけの目的で
使われるのならば、デメリットのしわ寄せはすべて社員の側で
負担しなければならない。

一方では「時間管理されない」ことを理由に、
出社時間が遅くなったり、昼過ぎには帰ってしまう社員も
いるかもしれない。自分の仕事さえ終わればあとは知らない
というスタンスの人間が増えれば、組織が崩壊するのは時間の問題だ。

この制度は、究極的に言えば「すべてのサラリーマンが個人事業主になる」
とも考えられる。法人取引において業務を発注する場合、最初の見積もりで
合意が取れれば、あとは「きちんと納期さえ守ってくれたら問題ない」
と考えるのだ。つまり、相手が1時間で終わらせようが、100時間かけようが
それは大した問題ではなくなる。一定の品質が保たれているか?だけを押さえれば
時間管理はもはや「どうでもいいこと」なのである。

となると、サラリーマンの側に求められるのは「自分の労働コストを正確に
見積もるスキル」である。本来ならば100万円に相当するようなボリュームの
仕事を10万円で引き受けてしまったら、当初の予想時間よりも10倍の時間が
必要になることは必至だ。そうなると、サービス残業で補うしかないのだが、
発注者側からすれば「10万円で終わらせなければ契約違反だ」という論理が
成立する。ここが恐ろしいところだ。

つまり、サラリーマンに限らず、すべてのビジネスでは「見積もりを誤ること」
は「大赤字を生み出す原因」になりかねない。いかに「正当な価格設定ができるか?」
が勝負なのである。

しかし、サラリーマンは通常「自分のスキルや労働力に価格を設定する」
という考え方に慣れていない。「ゼロからモノを売る」という商売の経験が
ないのだから当然だろう。そのようなサラリーマンが、会社(仕事の発注者)
の言いなりになって、安い金額で働かされることだけは、
なんとしても避けなければならない。

「時間で管理」するのではなく「結果で管理する」という考え方に
シフトすることは大切だが、そのような「せめぎあい」に慣れていないサラリーマンにとっては
厳しい状況が訪れることは確実だろう。そのとき、自分に正当な報酬が支払われるように
するためには『価格を知ること』が大前提となる。

世間一般に見て、自分の能力はいくらで売れるのか?
必ずしも「優れている」ことが「高く売れる」ための要素ではない。
歌が下手なアーティストのCDでも、ミリオンヒットになることはある。
つまり「売り方のウマさ」も影響してくるのだ。誰に?どのように売るか?という戦略。

このように、サラリーマンを取り巻く労働環境が変化していく中では、
もはや「サラリーマンだから」という理由で「商売のイロハ」を勉強しないことは
自滅を招く。あらためて「モノを売る」とか「お金を稼ぐ」という意味の
本質が問われているのだ。

(次回につづく。)

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※この記事は、人気メールマガジン《幸せなサラリーマンになる方法−気づきの視点と発想力》の著者により提供されています。(C) Copyright 2005 無断転載を禁止します。コメント、トラックバック等はご自由にどうぞ。書籍『辞めるなんてもったいない!入社3年たったら読む本(大和書房)』全国書店にて好評販売中
  
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2006年01月13日

在宅勤務について考える(その2)

辞めるなんてもったいない! 入社3年たったら読む本
大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
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在宅勤務を現実のものにするためには、その前提として
「仕事のプロセスを細分化して明確にする」ことが欠かせない。

業務分野によっても異なるだろうが、一般に、すべての仕事は
次のような視点で分類できる。

1.「デスクワーク」かどうか?
2.「個人で完結する」かどうか?

たとえば「外回り営業」はデスクワークではない。
だが「営業戦略に関する検討資料の作成」はデスクワークである。
このように「営業職」という仕事も「デスクワークか否か?」で
分けられるのだから「デスクワークのみ在宅勤務で可能」という
考え方も成立する。

では、IT系の開発業務の場合はどうか?
「プログラム開発」は基本的にはデスクワークである。
ただし、大規模な設備を必要とするシステムでは、
LANを経由してそのシステムに接続しなければ
開発は行えない。つまり「パソコン1台で完結するプログラム開発」
はデスクワークだが、「システムと連動したプログラム開発」は
完全なるデスクワークとは言いがたい。

しかし、その分類を明確にし、たとえば「月から木に在宅勤務で
作ったプログラムを、金曜にシステムにインストールする」というような
作業プロセスを構築できれば、在宅勤務を適用できる可能性は十分に
あるだろう。また、プログラム開発には「設計書」や「仕様書」などの
文書(ドキュメント)も必要になる。そのような作業はワードやエクセルを
使う事務的なものであるから、完全にデスクワークとして切り離すことは
難しくない。

ただし、食品開発や薬品開発の現場では、
「開発業務そのもの」を在宅勤務で行うのは難しいのかもしれない。
私はその分野に関しては疎いが、大型の機械や専門の設備、
あるいはクリーンルームなどの装置がなければ開発はできないのではないだろうか。

だとすると、やはり「資料作成」などの作業のみを
切り離すしかない。極論を言えば、会社には「専門設備」
だけがあればよく、事務所は不要ということだ。
事務所でやるパソコン作業は、最終的にはすべて在宅化できるはず。


だが「資源」の問題は残る。たとえばプリンターなどの資産は、
会社の事務所でなら全社員で共有できるが、個人家庭においては
1台ずつ必要になる。そのような設備面でのムダや重複を考えれば、
「紙による印刷」を極力避け、文書はすべてPDFにしてメールで
送受信するべきかもしれない。

そして「業務プロセス」を細分化することは
「それぞれのプロセスにおける責任分担と成果物を明確にすること」
にもつながる。この考え方はとても重要である。

なぜなら、在宅勤務は「勤務時間」ではなく「成果」で評価されるべきだからだ。
時間をフレキシブルに使える分、結果はきちんと出す。そのためには
「何を、どこまでやればいいのか?」をはっきりさせなければならない。

良くも悪くも、日本の企業は、この点を曖昧にしているケースが多い。
そこには「成果主義が正常に機能しない」という問題も関係しているのだが、
いずれにせよ「時間ではなく成果で計る」というシステムに変えていかなければ
無駄な残業が減ることはないだろう。「残業代で稼ぐ」という考え方を
根本から直さないかぎり、人件費が経営を圧迫し続けることは必至だ。

つまり「在宅勤務を目指すこと」は「仕事の成果とは何か?」を改めて
問い直すことと同意なのである。仕事を細分化して「外注」できるということは、
それだけ「最終結果に至る各プロセスが明確になっている」ということだからだ。

これからの管理者に求められるスキルは
「人を管理する能力」ではなく「プロセスを管理する能力」である。
社員がサボらないように監視している時代は終わった。
今後必要とされるのは「結果を確実に出力させる能力」なのである。

(次回につづく。)

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2006年01月11日

在宅勤務について考える。

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もし、在宅勤務における「すべての問題点」を
クリアできれば、サラリーマンは通勤電車から
開放されるのだろうか?

在宅勤務における問題点としてよく挙げられるのは
つぎのようなものだ。

・情報漏洩の問題(業務上の機密)
・労働時間の管理(出勤や退勤の証拠)
・業務効率の問題(会議や打ち合わせが不便)

この中で、情報漏洩の問題は厄介である。
チームで開発するプロジェクトの場合、
どうしても顧客データや個人情報を扱う必要が出てくる。

在宅勤務者がそのような情報を自宅に持ち帰る場合、
情報のセキュリティをいかにして確保するか?
が重要な課題になってくるだろう。

通常、オフィスビルの場合、正面玄関に守衛所や監視カメラが
設置されており、一般の人は簡単に出入りできないように
なっている。だから、社外の人間がオフィスに侵入して
書類を盗むなどの行為はガードされるだろう。

だが、在宅勤務者の個人家庭において、そこまでの
セキュリティを確保するのは難しい。在宅勤務を認めるということは
「物理的にガードされていない場所に情報を持ち出すこと」
に他ならないからだ。

だとすると、対策としては
1.情報の機密レベルを下げる
2.相互の責任分担と保障を明確にしておく
のいずれかが考えられる。

たとえば「顧客先の住所氏名」という情報は、機密情報にあたるのか?
郵便ハガキなどを考えれば、それらは「すでに露出されている情報」
であるから、郵便配達中に漏洩する可能性もある。つまりもともと
ガードはそれほど固くない、ということだ。

それに対して、暗証番号やパスワードなどの情報は
住所や氏名と比較すれば、機密レベルは高くなる。
郵送する場合も「はがき」ではなく「封書」や「書留」
にしなければ危険だ。

さて「顧客管理データベース」を開発するチームのうち、
プログラム担当者が「在宅勤務である」場合を想定してみる。

開発者は、データをコンピュータに入力するために、
顧客データを自宅に持ち帰るかもしれない。

そのときは、情報の機密レベルに応じて、
お互いが「漏洩を防止する」という観点で、
責任の所在を明確にしておく必要がある。

たとえば、パスワードのような重要情報の場合、
「複製しない」などの取り決めはもちろん、
もしその規則を破って損失を与えた場合は
それなりの損害賠償をしてもらうということを
あらかじめ双方で話し合っておかなければならない。

仕事が済んだ時点で、不要な情報源は返却するか
処分するなど、お互いが注意深く処理をすれば、
そう簡単に漏洩することはないはずだ。

つまり「情報」に対する意識の甘さが問題なのであり
「情報を持ち歩くこと」自体は、悪いことではない。
「現金100万円」を持ち歩いているときは誰でも緊張するし、
ましてや「かばんを電車に忘れる」なんてミスをすることは
あり得ないだろう。

それと同じように「もしこの情報を紛失したら罰金100万円」
という取り決めがあれば、それは「現金100万円」を
持ち歩いているのと同じ意味になる。緊張感と意識がまったく
違うのだ。

「情報漏洩」の問題は、在宅勤務をとりまく課題の1つにすぎない。
だが、これらの課題を1つずつクリアにして、具体的な対策方法を
考えていけば、在宅勤務は企業と社員の双方にメリットのある
システムになるかもしれない。

通勤費の削減、通勤時間の短縮(その時間で仕事ができる)、
フレキシブルな時間対応(育児休暇中の労働力を最大限に利用)
広いオフィスビルと机が不要になる、など、金銭的にも
メリットは大きい。

究極的には「すべてのサラリーマンが個人事業主」化すれば、
もはや「出勤」という概念が存在しなくなるので、場所にとらわれれず、
自由に仕事ができる空間が誕生するはずだ。
今後、ブロードバンドによるテレビ電話などがさらに広まれば
「会議室」でさえ不要になる時代が来るかもしれない。


(次回につづく。)

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2006年01月06日

「新しいことに挑戦する」の本当の意味

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人は誰もが「新しいことを始めたい」という気持ちと
「現状を維持したい」という気持ちを同時に抱えている。
これはサラリーマンの仕事においても例外ではない。

たとえば、今のプロジェクトに飽きてきたとき
「新しい別のプロジェクトに挑戦してみたい」と
思うこともあるだろう。だが、それと同時に
「見知らぬ世界に踏み込むことへの恐怖心」もわいてくるのだ。

誰だって「慣れ親しんだ場所」から離れるのは勇気がいる。
結婚や昇進も、心理学的には「ストレス要因の1つ」として
解釈されている。本来ならば喜ばしいことでも、本人にしてみれば
プレッシャーというストレスと戦っているのだ。

ところで、年末年始はお笑い番組が盛んだったが、
ある番組で「若手芸人がネタで勝負する」という
企画があった。制限時間内に観客を笑わせることが
できなければ即退場という、厳しいルール。

その中に、村上ショージ氏が参加していた。
大御所である彼が、なぜ若手芸人に混ざって
勝負をかける必要があったのか?

本人いわく「ゼロからやり直す気持ち」とのこと。
「今までぬるま湯につかっていた」とも話していた。

この考え方は、サラリーマンにも当てはまるかもしれない。
組織の中で「大御所」と呼ばれる存在になると、
もはや自分で勝負をかける機会も少なくなってくる。
攻めの姿勢でネタを考えたり、恥をさらすリスクをとったり
しなくてもよい。

だが、そのような「ぬるま湯」につかっていると、
自分自身がどんどん弱っていくことも事実。
その現実を直視したとき、
「勝負して負けることよりも、ぬるま湯でひ弱になる
ことのほうがよほど恐ろしい」と思えたのかもしれない。
いくつになっても、若い頃の「勝負魂」を失わずにいたいものだ。

「何か新しいことを始める」というと、
多くの人は「今まで1度も経験したことがないこと」
をやらなければいけないのでは? と考えるだろう。

だが、過去に自分が体験したことを、もう1度
原点に戻ってやってみるのも「新しいこと」の1つであると
私は解釈している。

つまり、自分の人生の時間軸を過去にずらし、
若かりし頃の情熱を取り戻す行為も、それは立派に
「新しいことにチャレンジしている」と言えるのではないだろうか?

2006年、新しい年に、なにを始めるのか?
その答えは、必ずしも「未体験の領域」だけに存在しているものではない。
過去に自分が体験してきた歴史の中にこそ、本当の「新しさ」が
眠っていることもある。それを忘れてはならない。

(次回につづく。)

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2006年01月04日

サラリーマンの「話す力」を鍛える

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このブログを立ち上げたのが2004年だから、
あれからもう2年が経とうとしている。
その間に、どれだけ私自身、スキルアップできただろうか?

年度始めということで、今年1年の目標などを考えてみる。
自分に足りないものはなにか? 鍛えていくべき能力はなにか?

ところで、今月末に、職場の友人が結婚することになった。
同期入社で、プライベートでも親しくしていた友人だ。
とりあえず二次会の幹事を頼まれたのだが、
今のところ「友人代表スピーチ」のような緊張する場面に
出くわすことはなさそうだ。

とは言っても「もし頼まれたら…」などと考え、
勝手に頭の中でスピーチの練習をしたりしている
私は、用意がいいのか、それとも用心深いだけなのか・・・

SEという開発系の仕事をしていると、普段
「人前で話す」という機会には、あまりめぐまれない。
大半の時間はコンピュータを相手にしている。
もちろん、顧客先でのプレゼンテーションなどの
機会はあるが、そこにはあまり個人的なセンスは問われない。
資料を分かりやすく的確に説明するという、形式ばったものがおおい。

だからこそ、結婚式でのスピーチなどで
ちょっと気の利いたことを話すのは、
技術系の人間は不得意なのではなかろうか。
つまり普段から「不得意であること」を意識し、
それを克服するための努力つまり勉強をしておかなければ
いつまでたっても話す力は上達しないということだ。

私の尊敬する起業家から、つぎのように言われたことがある。

『書くのと話すのは違いますよ』

そのとき、起業家が集まる場所で、私は緊張して
自分らしいプレゼンができなかった。
当時、メルマガは書いていたので「書くこと」
にはある程度自信はあったのだが、やはり
「書くスキル」と「話すスキル」は別物ということだ。

だとすると、今年の目標は「話す力を鍛える」ということになる。
ブログやメルマガで「書く力」は十分に鍛えているし
昨年は本を出すことも出来た。
次は「話す力」つまり「スピーチのスキル」を鍛えるべきだろう。

これを意識してから、私は車の運転中に
積極的にスピーチの練習をするようになった。
さすがに、部屋の中で一人で声を出して話すのは恥ずかしいが、
車の運転中ならば、誰にも知られることはない。
よく運転しながらカラオケの練習をしている人がいるが、
それと同じだ。自分が講演台に立っていると思って、
話す練習を繰り返せば、きっと1年後にはスピーチの達人
になっているかもしれない。

理想としては「準備なしでも話せるようになること」だろう。
事前に原稿をしっかりと作りこんで練習をして話すときと、
いきなりふられて話すときでは、まったく状況が違う。
テレビの生放送で、突然の問いかけにも面白いトークを
展開できる司会者は、かなり頭がいい。私もあのレベルにまで
行ってみたいものだ。

サラリーマンは「人前で話す機会」が少ないからこそ、
誰よりも意識的に、それを練習する必要がある。
まずは「一人で声を出しても恥ずかしくない場所」を
確保することだ。そこで毎日スピーチの練習をしていれば、
どんな状況になってもあわてることはないし、
日常会話においても、トーク番組のような面白い
展開を作り出すことができるかもしれない。

そうすれば、ビジネスはもちろんのこと
プライベートの飲み会などでも、より楽しい時間を
過ごせることは間違いないだろう。

(次回につづく。)

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