大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
巻末付録「絶対後悔したくない退職準備マニュアル」付き!!

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社内教育が充実している会社は、
いろんな意味で「めぐまれている」といえる。
特に、新入社員も含めた若手社員に対しては
より実践的なスキルが一日も早く身に付くように、
スタートダッシュで教育に初期投資するケースが多い。
先行投資して、あとで大きな利益を上げてもらおうという考えだ。
だが、その投資に対して、若手社員はあまりありがたさを
感じていなかったりするのも事実。
研修中に寝ていたりするのはその典型だ。
入社して5年もすれば、教育の重要性を少しずつ理解するようになる。
知識があれば、それだけ仕事を有利に進めることができるからだ。
知っていることが少なければ、それだけ「自分で調べる時間」が必要になる。
そのために余計な工数がかかり、スケジュールどおりに仕事が終わらない。
同じ年齢で、業務経験も同じぐらいなのに、
なぜ仕事のスピードが違うのか?
その1つの要因は「知識」である。
知識が多ければ仕事では有利。
この原理原則は変わらないのだから、
学歴重視で採用する会社の人事も、あながち間違ってはいない。
このような事実に気づいたとき、
「学生時代にもっとやっておけば・・・」
という後悔の念が強くあらわれる。
そのような人は、駅前留学の英会話スクールに通ったりする。
それはすばらしいことだ。
だが、会社の中にも「学びの機会」はたくさんある。
それを最大限に活用する姿勢もまた大切なことだ。
転職するにしても起業するにしても「実務経験」は大きな武器になる。
そして、座学や講座での教育もなた、基礎スキルを高めるのには効果的。
このような機会を社内で見つけたら、遠慮せずに積極的に参加したほうがいい。
それでも、なかなか勉強へのモチベーションが上がらないときがある。
そんなときはどうするか?
それは、講座や教育の費用をすべて「現金に換算してみる」ということ。
起業家またはその予備軍には「セミナー好き」が多い。
誰かの話を聞く、教えてもらう。その行為が、将来自分の富を膨らませる
ことにつながるという事実を、経験的に理解しているからだ。
そして、セミナーの参加費は、高いものになると5万から10万を
超えることは珍しくない。
それと同じぐらいの価値あるセミナーが、社員研修の一環として
行われることがある。起業家にとってはなんとうらやましい状況だろうか。
だが、サラリーマンにとって、そのような教育は「面倒」な対象なのである。
なぜその価値を感じられないのか? それは「お金に換算」していないからだ。
10万円の現金を受け取るのと、10万円のセミナーを受けるのには
同じ価値がある。そう考えていけば「給料ではなく教育でもらう」という
報酬の受け取り方法も成立するのである。
お金は使い方によって「消える」こともあるし「残る」こともある。
自己投資は後者だが、自己投資に関心のないものは浪費して「消して」しまうもの。
そのような行為を何十年も続けていれば、同じ年齢でも差がつくのは当然である。
サラリーマンの二極化が進むとすれば、それは「どんな会社に勤めているか?」
で区別されるものではない。「自己投資にどれだけ明るいか?」で区別されるのである。
どんなに大きな企業に勤めていても、その中で提供されている教育に無関心ならば
それは「宝の持ち腐れ」ともいうべき、とてももったいないこと。
企業が社員に投資している教育費を1円でも多く吸い尽くすぐらいの欲深さ。
それがあってこそ、サラリーマンはこれからの時代を生き抜くことができるのである。
(次回につづく。)
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