2005年10月31日

「システム」と「教育」で問題を解決する

辞めるなんてもったいない! 入社3年たったら読む本
大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
巻末付録「絶対後悔したくない退職準備マニュアル」付き!!

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メルマガやブログなどで情報発信をしながら
メールアドレスを公開してい情報を広く受け付けている人は
やはり迷惑メールの被害に悩まされていることだろう。

私自身も、日々増える出会い系またはアダルト系の
スパムには手を焼いていたが「ドメイン直打ちでフィルタリングする」
というテクニックを実践してから、99%はシャットダウンできるようになった。

以前は「逆援」とか「セフレ」などという言葉で
フィルタリングしていたが、相手も次から次へと言葉を
変えてくるのでいたちごっこだ。
だとすれば、強力なのは、相手のサイトのドメインを
フィルタリングのキーにしてしまうという手法だ。

相手は、メールの言葉はいろいろ変えてくるが、
ドメインだけは絶対に変えられない。
最終的な目的は、そのドメインを宣伝することだから、
文中には必ず、そのドメインを入れなければならない。
つまり、特定のドメインが入っているメールを
フィルタリングすれば、自動的にスパムが駆除できるのである。

もしかしたら、複数ドメインを使ってくるかもしれないが、
ドメインを同時に複数管理するということは、それだけ維持費が
かかるわけであり、業者側もなかなかそこまで踏み切れないだろう。
そして、1つのドメインに集中してPRしたほうが
知名度も上がりやすいし投資効果も大きい。
つまり、業者にとってドメインを分散させることはリスクであるから、
結果として、ドメイン直打ちのフィルタリングがかなり効果的なのは
言うまでもないだろう。

さて、スパムへの対策を考えると同時に、
私たちが今後検討していくべきことは
「なぜこれほどまでに、スパムが氾濫するのか?」という問題の
解決方法だ。問題を根元から断ち切らなければ、根本的な解決にはならない。

1つは「他に宣伝手段を知らない」ということがあるだろう。
出会いサイトを立ち上げた業者がどうやって集客するか?
一般のメルマガではアダルトまたは出会い系の広告は掲載してくれないし、
アドワーズ等も使えない。そもそも、アダルトブログやアダルトメルマガの
発行支援サイトは皆無に近い。
となると、自前でアドレスを集めるのか? ということになるが、
その前段として、やはりサイトのアクセスアップが欠かせない。
サイトへのアクセスがなければ、アドレスを登録させるどころではない。

ではSEOはどうか?
これも地道にやれば効果はあるだろうが、
やはり手早く宣伝したい業者にとっては時間のかかる遠回りな方法。
だとすれば、残された手法はやはり違法行為、つまり許可の取れていない
アドレスへの一方的な配信しかない。このような現実がスパムの温床になっている。

だとすれば、アダルトまたは出会い系業者でもお金をはらえば
きちんと使える広告のインフラをもっと増やしてはどうか?
そうすれば、無駄なスパムに時間を費やしている業者も
少しは頭を使うようになるだろうし、対投資効果を真剣に考え、
その広告費に見合う高品質なサイトを開発しようと努力するだろう。

だから、まずはそのようなシステムをつくり、
その利用をうながすような仕組みを作る。
具体的には、出会い系サイト運営業者に「正しい広告の打ち方」
という内容の情報を提供し、きちんと教育する。
そうすれば、広告を出す側にも、受け取る側にも、それぞれにメリットが
発生する。もちろん、広告を販売する業者にとっても嬉しいことだろう。

このように、社会的問題を解決するためには
「システム化」と「教育」が欠かせない。
この両輪が1つになって、問題は解決されるのである。

そしてこれは、スパム業者の撲滅に限った話ではない。
サラリーマンが抱える問題、ひいては日本全体が抱える問題についても
同じことが言えるのだ。

具体的には、少子化の問題。
まずは子育てがしやすい社会環境つまりシステムを作る必要があるだろう。
社内に託児所を作る、あるいは育児休暇を義務付けるなどの法的措置もシステム化の1つ。
そして、社員教育が必要となる。
「育児休暇をとることは悪いことだ。子育てのために定時で帰ると査定に響く」
などの思い込みを払拭するためには、そのような趣旨で教育をしなければならない。
そうやって、ハード(システムや法律)とソフト(考え方、心の持ち方)の
両面を改革していけば、あらゆる問題は解決の方向に向かうだろう。

サラリーマンが抱えている問題は多いし、
それは日本国全体が抱える問題に直結している場合が多い。
だからこそ、私たちサラリーマン一人ひとりが、
ハード面およびソフト面の両面から、解決のアプローチを
探って行かなければならないのである。

(次回につづく。)

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※この記事は、人気メールマガジン《幸せなサラリーマンになる方法−気づきの視点と発想力》の著者により提供されています。(C) Copyright 2005 無断転載を禁止します。コメント、トラックバック等はご自由にどうぞ。書籍『辞めるなんてもったいない!入社3年たったら読む本(大和書房)』全国書店にて好評販売中
  
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2005年10月28日

「お金」という道具を有効活用する戦略

辞めるなんてもったいない! 入社3年たったら読む本
大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
巻末付録「絶対後悔したくない退職準備マニュアル」付き!!

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最近は、M&Aという言葉が一般まで広く浸透してきた。
ライブドアとフジテレビ。楽天とTBS。
その他、大小含めて、数え切れないほどの「会社買取戦略」
が市場で繰り広げられている。

それは大企業のみならず、中小企業においても例外ではない。
事実、中小企業向けのM&Aを専門としたコンサルティング会社も
注目されつつあるのだ。

これまで、M&Aは「乗っ取られる」という印象を与える行為だった。
しかし、おたがいの企業にプラスになるのならば、むしろ歓迎すべきことである。
そのような風潮が広がってきている今では、もはや経営戦略の中に常識として
取り入れられる手法の1つになっている。

たとえば、対立する企業が、おたがいの足を引っ張り合っていては
いつまでたっても景気は良くならない。
もちろん自由競争によって切磋琢磨していく環境は必要だが、
それでも人口減少を前提とするならば、もはや残されたパイは限られているのだから
よけいな争いは避け、企業と顧客に有利な状況を作り出すことに専念すべきであろう。

そして、M&Aによって莫大なコストが削減されることは言うまでもない。
ゼロから会社を立ち上げて成長させるまでには多大な時間がかかる。
しかも、そうやって育て上げた頃には時代の風潮が変わっているかもしれない。
だからこそ、欲しいときに、ほしい能力と顧客を抱えている企業を買う。
それが経営のスピードアップに大きな効果をもたらすことは容易に想像できる。

お金で時間を買うという発想。
それを企業が愚直に実施している時代。
そのM&A的な考え方を、個人の生き方にも適用するとどうなるか?

たとえばサラリーマンの場合、労力的コスト削減のために
「お金で時間を買う」ということが、どれだけできるのか?
時間を節約するために、一時的にお金を使う。
そうして、手に入れた時間でもっと多くのお金を手にする。基本的な投資の考え方だ。

具体的な例を1つ挙げると「通勤の便利さを買う」というのがある。
たとえば、勤務先の近くにカプセルホテルがあるとして、1泊3500円
だとする。ここに泊まれば、会社から家まで帰る時間と、翌朝家から会社まで
行く時間が節約できる。
仮に、毎日の通勤時間が乗り換えの待ち合わせも含めて片道1時間半だったとする。
となると、カプセルホテルに泊まることで、3時間を3500円で買うことが出来るのだ。
そして問題は、この3時間で何をするか? である。
時給換算して1200円以上の稼ぎが可能なビジネスを展開しているならば
その時間は利益を生み出すことが出来る。もしそれ以下だったとしても
「急ぎの仕事をどうしても仕上げなければならないとき」は、
やはり通勤時間をお金で買うというのは、1つの選択肢として上がるだろう。

仕事が期限内に終われば、休日はゆっくり過ごすことができる。
逆に言えば、終わらなければ休日返上で仕事をしなければならない
ということであり、わずか3時間のために出勤せざるを得なかったりする。
それならば、平日の朝または夜に時間をシフトさせることで、
その仕事を集中的に終わらせてしまったほうが効率的ではないか?

とくに、通勤電車が満員でストレスを感じるような状況なら、
そのストレスを1往復分回避できることにもなる。
その結果、仕事への集中力も高まり、作業効率が高くなることも期待できる。

企業でも、個人でも「お金を道具として上手く使いこなせる人間」が成功する。
それを「もったいない」と思うか「もっと多くの利益を生むための一時的投資」
と考えるかで、人生の成長スピードは何倍も違ってくるのだ。
それを知っているか? 知らないか? が成功と失敗を分ける1つの境界なのである。

(次回につづく。)

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2005年10月26日

社内で「自分らしさ」を求めることのデメリット

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大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
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仕事に対して「自分らしさ」を求める気持ちは誰もが持っている。
『自分にしかできない仕事』がしたいという願い。
その気持ちが強くなると「会社にいたら自分らしさが出せない」
という感情が芽生え、やがて退職を考えるようになる。

その場合、退職とは事実上「起業すること」を意味する。
なぜなら、似たような業種への転職では、残念ながら「自分らしさ」
は今とそれほど変わらないからだ。

もちろん「転職によって自分らしさを手に入れた」という人もいるだろう。
だが、それが本当に「自分らしいものか?」と言えば、微妙なところがある。
なぜなら、組織とはそもそも「”らしさ”を平均化することで安定を保つ」
という方法によって成立しているからだ。

安定とは「柱が複数本ある」ということである。
つまり「代替品」が必要なのである。
1本ぐらい折れても、すぐに取り替えられる。
そうしなければ、永遠に「いつ折れるか分からない1本の柱」
に運命をゆだねることになる。そうなれば、不安で夜も眠れないだろう。

つまり「安定している組織」とは「代替品として使える社員をたくさん抱えている組織」
とも言い換えることが出来る。
だから『この会社が俺が支えている』とか『俺がいなくなったらこのチームは崩壊する』
というような台詞は本来ならばあり得ない。
もし、そのような「戦力の偏り」があるのならば、
そのスキルや知識をシェアして他の人員に複製していかなければならない。
それがOJTであり、社員教育なのだ。

このような「代替品社員」が量産されることは、
経営者にしてみれば、とても安心できることである。
ある一人の社員が退職したとしても『代わりはすぐに用意できる』
と思えば、無理に引き止める必要もない。

そして、この仕組みは社員にとってもメリットがあると言える。
自分が組織から抜けても、仕事が進むのならば、気兼ねなく抜けられるし、
海外旅行に行くために年休を取ったとしても、周りの社員が
代わって仕事を担当してくれるのならば、何も心配いらないのだ。

つまり「代替品の社員が多いこと」は、サラリーマンが受けられる
大きな恩恵の1つなのである。

だが、このような画一化された方法に違和感を感じるサラリーマンも少なくない。
自分の存在意義を見出せずに苦悩する社員。
『自分の代わりはいくらでもいるとなれば、自分は必要ない人間なのか?』という葛藤。
しかし、それが組織安定のメカニズムなのだから、残念ながらルールを変えることはできない。
だとすれば「そういうものだ」と割り切るか、または
「会社以外のところで自分らしさを探す」という選択を検討するしかないだろう。

だが、時として「社内で自分らしさを強く押し出そうとする社員」は存在する。
つまり、会社組織において『自分がいなければチームが回らない』という状況を好むということ。
本人にしてみれば「自己重要感」を感じることができるから、なかなか気持ちがいい。

しかし、それは「自分の代わりがいない」というデメリットでもあるのだ。
休めない、仕事を振れない、問い合わせはすべて自分に降りかかってくる。
そのようなプレッシャーを楽しめるのならいいが、それでは何のためにチームを
形成しているのか?

人間でもシステムでも「壊れたときの予備」は必要不可欠。
人間に対して「予備」という言葉を使うと、なんとも冷たい感じがするが、
やはり業務をとめることなく稼動させていくためには、人材のストックと代替品の確保が
欠かせない。それは企業経営においては正しい戦略であり、やるべきことなのだ。

私たちが組織の中で働く以上「代替品であるという不満」がゼロになることは無い。
社長でさえ、株主が判断すれば「経営陣総入れ替え」というリスクを背負うことになる。
ビジネスに関わる人間が増えれば増えるほど、それぞれの思惑は複雑に絡み合う。
だからこそ、私たちいち社員は、あまり「自分らしさ」だけに固執していても仕方が無い。
それよりも「気楽さというメリット」に着目し、日々の仕事を楽しみながらこなしていけばいい。
それもまた、幸せなサラリーマンとしての1つの生き方だと言える。

(次回につづく。)

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2005年10月24日

「安すぎる」という不満

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大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
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週末、フォレスト出版のセミナーに参加していた。
そこの二次会で飲みながら「セミナー参加時の満足度」
について話していた。

1.安すぎるセミナーだとそれだけで不満

2.高すぎて内容が無いと、それもまた不満

セミナーの価格設定というのは、非常に微妙なものである。
あまりに安く設定すると、参加者の側もあまり期待しないから
真剣に聞かなかったりするということもあるだろう。

逆に、高すぎぎると、参加者の期待レベルが上がりすぎて、
本来ならばとてもよい内容であるにもかかわらず
「もっとすごい情報を出せ!」というクレームが発生してしまうこともある。
最終的には、本人の欲望レベルの問題になってしまうのだ。

しかし、このような感情は、セミナーという「目に見えない商品」
に限った話ではない。目に見える物理的な商品に対しても
同じような感覚を抱いてしまうことはよくあるものだ。

たとえば、通勤に使っているかばん。
私はユニクロの3千円のブリーフケースをとても気に入っている。
客観的に見て、かなり使いやすいと思うからだ。

頑丈であり、容量も十分。実用的なポケットも多く、
底面がゴム製になっているので、濡れている床にも気兼ねなく置ける。
つまり、実用面で言えば、なんら申し分ないのである。

だが、このかばんを使っている日常において、1つだけ
不満を感じるとすれば、それは「安すぎること」なのである。
さすがに、社会人ともなれば、3千円のかばんをメインで使うのには
多少なりとも抵抗がある。やはり最低でも1万円から2万円ぐらいの
相場のものでなけれな「自分が安物のような気がしてイヤ」なのである。

このように、その商品を「いいな、欲しいな」と思っていても、
それがあまりにも安すぎると「安すぎて持てない」という感情が発生してしまう。
実は、セミナーもこれと同じようなところがある。

私は3千円のセミナーにも参加しているし、12万円のセミナーにも参加
したことがある。どちらも、それなりに役立つ情報を吸収できたと思っているが、
やはりどこか「3千円のほうは気楽に聞いていた」というところがある。
つまり「どうせ安いし・・・」ということで、真剣味を失っていたのだ。

それに気づいてから、私は無意識のうちに、安いセミナーを
ただ「安い」というだけで避けるようになっていた。
セミナーの値段にかかわらず、自分の時間を消費しなければならない
というのは同じ。だったら高いセミナーに参加したほうが
自分の時間コストを考えた場合、効率的だと解釈してしまうのである。

しかし、だからといって「安いセミナーは必ずしも役に立たないのか?」
といえば、それも違う。安くても有益なセミナーは数多い。
そのようなセミナーを開催している人に対して、私は
「もう少し値段を上げていいのでは?」と思うときがある。

ユニクロがもう少し高いブリーフケースを販売したとして、
本当にそれが使いやすいものだったら、私は買うだろう。
安いものを求めているのか? 本当に使えるものを求めているのか?
人によって考え方は違うだろうが、必ずしも「安さ=良さ」とはいえない。
それは、販売する側にとっても、買う側にとっても同じ。

今の時代、すでに消費者の感情は「安いから買う」という領域を脱し
「本当に必要なものを適正価格で買いたい」という方向にシフトしている。
だとしたら、本当に必要なものであれば、それを安くすることよりも、
適正価格を維持しながら品質を高めるほうにエネルギーを注いで行かなければならない。

そしてこれは、サラリーマンの人件費についても同じことが言える。
まずは自分の適性価格を知り、現在の給料が相場より高いのか?安いのか?
を知る。もしかしたら、世の中には「もっと高く買いたい」と思っている人が
いるかもしれないし、その逆もあるかもしれない。

いずれにせよ「安さ=善」だとは考えないことだ。
自分の適正価格を知り、その範囲内で、品質を最大限に高めていく努力をする。
そうすれば、その品質向上に応じて、自然と市場価値も上がってくる。
「適正価格を知り、値段を上げることを考える」のは、自分のスキルを
高めるためにも、とても有効な考え方なのである。

(次回につづく。)

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2005年10月19日

無理して他人に分からせようとしなくていい

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大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
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自分の頭の中にある情報が、どんなにすばらしいものだとしても、
それを他人、つまり第三者に明確に伝えることは困難であるし、
正確に分からせることなど、ほぼ不可能に近い。


以前、私が友人たち5人と、ファミレスで食事をしていたときのこと。
彼らは、私が週末起業で利益を上げていることを知らない。
だが「フォトリーディング」の話は、以前酔った勢いで話したことがあった。
つまり、私はフォトリーディングという速読のスキルを習得して
大量の本を読んでいるという事実を伝えたのだ。

食事中、友人の一人が「そういえば大和ってさ・・・」
と、フォトリーディングの話を切り出した。
私自身、説明するのが面倒だったので、その話には触れて欲しく
なかったのだが、話の流れ上
『大和は文章を瞬時に写真のように読み取ることができる』
という方向に進んでしまった。

すると、別の友人の一人が、いきなりメニューを取り出し、
私に一瞬見せ、そして隠した。その後
「今のメニューに何が書いてあったか全部答えてみてよ」
と言い出したのだ。

フォトリーディングをご存知の方ならお分かりになるかもしれないが、
フォトリーディングのスキルは「一瞬ですべてを暗記するスキル」ではない。
そうではなく「大量にあふれる情報の中から、今自分がもっとも必要としている
情報だけを瞬時に抜き出すスキル」なのである。
だが、友人にそれを説明しようとすると、1時間どころではすまない。
フォトリーダーが3日間もかけて習得したスキルを、そんなに短期間で
教えられるはずがない。そんなに薄っぺらいスキルではないのだ。

だから私は『できるわけねーよ!!』と、
笑い話で終わらせた。「やっぱりフォトリーディングなんて幻想なのだ」
と、友人たちに思わせることで、その場をしずめたかった。

もちろん、時間をかけてきちんと説明すれば、
フォトリーディングの概要や、他の速読との違い、考え方、概念などは
少しでも分かってもらえたかもしれない。
だがそれをやらなかった理由は1つ。
それは「相手が求めていなかったから」である。

次のような言葉がある。

--------------------------------------------
聞く準備の出来ていない人間に話してはならない
--------------------------------------------

私にメニューを見せた友人は何を求めていたのか?
彼はフォトリーディングのスキルを習得したかったのか?
違う、まったく違う。
彼の目的はただ1つ。
「そんなことできるはずがない」という
己の価値観を証明したかった。認めさせたかったのだ。

つまり、私に失敗させることで、
自己の満足を得ようとしたのである。
だから、私は「できない」と言った。
それで彼が満足するだろうと思ったからだ。

人は誰でも、自分の価値観に合わない情報を排除しようとする。
UFOも幽霊も、信じない人から見れば、それはすべて嘘であり幻。
速読なんてできるはずがない、と思っている人に、
速読のスキルを詳しく説明することは、UFO否定論者に
宇宙人の存在を信じさせるのと同じくらい困難なことなのである。

だからこそ「あえて分からせる必要もないだろう」
と割り切るシビアさが大切なのだ。
分かっている人だけが分かっていればいい。
知らない人は、知らないままでいい。

経営コンサルタントの石原明氏は、書籍の中で
次のようなことを書かれている。まったく同感だ。

----------------------------------------------
寝た子は起こさなくていい
----------------------------------------------

周りが眠っていてくれるからこそ、
自分だけが起きてスキルアップすれば成功できるのだ。
「新しい価値観を素直に受け入れられない人」というのはつまり
眠っているのと同じ。
・速読なんて無理
・起業なんて不可能
・ネットなんてどうせ儲からない
そのような思い込みが自らの脳を眠らせていることに気づいていない人たち。
彼らには、そのまま眠っておいてもらうしかないだろう。

むしろ、そのほうが、自分のスキルアップだけに集中できるから都合がいい。
知りたくない人には、無理に教えなくていい。
自分で気づくまでは、ただ見守ってあげればいいのだ。
そしてやがて、彼らは気づく。自分が周回遅れであるという真実に。
その遅れは、自らの「頭の堅さ」がもたらした代償。私にはどうすることもできない。

(次回につづく。)

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2005年10月17日

法に踊らされる人と、法を利用する人の違い

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新会社法が施行されれば、株式会社設立時の
資本金制度がなくなる。
つまり、1000万円ためなくても、
だれでも株式会社を設立できるようになるということだ。

この状況を「喜ぶべき状況」だと考える人もいるだろうし、
逆に「自分にとってはどうでもいい話だ」と感じている人も
いるだろう。

私の場合、どう感じたか?
1つは「目標の喪失感」を感じた。

今までは「株式会社を作るためには、1千万円を準備しなければならない」
というプレッシャーがあった。それはつまり「目標」でもある。
がんばってお金を貯めたものにだけ与えられる「株式会社の社長」というステータス。
そのステータスに対する憧れが、ある意味「資本金を貯めることへのモチベーション」
を維持していたのかもしれない。

だが、資本金制度がなくなった今では、
以前ほどのステータスを感じられなくなるのは避けられない事実。
『株式会社なんて誰でも作れるじゃん』
『社長なんて誰でもなれるじゃん』
そういう雰囲気が一般に浸透すれば、
もはや、個人事業主と株式会社社長の境界線は
(株)の肩書きだけでは線引きできなくなってしまう。

ビジネスで付き合う相手を選ぶ場合も、もはや
「株式会社だから安心だ」という簡単な選択ではダメな時代になる。
本当に相手を個人として見極め、実力や資金、将来性があるか?
などを、客観的に判断しなければならない。

そうなると、やはり「会社をきちんと経営する」という意味では、
最低限の資金は必要になるし、また「会社という枠組み」を作る前に、
しっかりとした土台(ビジネスモデルや集客、宣伝、営業の経験など)
を築かなければならない。「形から入る」とか「外見が重要」という
言葉もあるが、会社設立においては、それは当てはまらない。
ファッションで会社を作ることほど危険な行為はない。

つまり、資本金制度がなくなったからといっても、
それは「資本金を貯めなくてもいい」という意味ではない。
逆に「必ず1千万円貯めなさい」という意味でもない。

ようするに「自分のビジネスモデルを見極めて、
必要な経費を計算し、それに見合う資本金を用意してから
始めなさい」ということ。その原理原則は変わらない。

たとえば、インターネットで何かやろうと考えるならば、
元手が200万ほどあれば、かなりのことができる。
それで利益を上げることができれば、十分にビジネスとしてまわせる。
そのときは200万円の資本金で会社を設立するというのも賢い選択だろう。
大切なのは、自分がやろうとしているビジネスの規模と、
必要なキャッシュの額を見極めるということだ。
それができる人間ならば、どれだけの金を手にしても失敗することはない。
金額の大小に関係なく、お金の流れを見極められるのならばそれでいいのだ。

会社法が改正されたからといっても、それはビジネスの原理原則を
はずしたようなルールではない。きちんと準備し、計画し、
法人化すべきかどうか? そのタイミングを計算する。
それができない人間は、法改正の幻想に踊らされるだけで
実際に利益を上げることはできないだろう。

私たちは法に支配されているわけではない。
法は利用するためにある。
法のメリットとデメリットを理解し、
自分に有利なように法を活用する。

もちろん、サラリーマンであっても、法の改正については
敏感でなければならないし、常に新しい情報を
仕入れておかなければならない。
税金、社会保険、労働基準法、社内規則。
数え上げればきりがないぐらい、私たちの生活には法が入り込んでいる。

だが、どんなときでも、ビジネスの原則をはずさなければ
法に踊らされることはない。
「○○がなくなった/○○が必要になった」
このような法改正によって、自分は利益を得られるのか?
それとも損失を受けるのか? または何も変わらないのか?
一般論や思い込みに惑わされず、常に冷静に自分が置かれた状況に
当てはめて考えてみる。その視点を忘れてはならない。

(次回につづく。)

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2005年10月14日

肩書きだけでは通用しない時代

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肩書きを失ったときこそ、本当の実力が試される。
サラリーマンは会社のブランドを肩書きとして利用することができる。
初対面で職業を聞かれて「○○社に勤めています」というのはその典型だろう。
勤務することが仕事ではない。その勤務先でどんな価値を生み出しているのか?
が問われているのだ。

だが、それでも勤務先のブランドを盾にしてしまうのは、
そのほうが信用されやすいという事実があるからだ。
たとえ勤務先の社名が有名でなかったとしても
『あの△△という商品の開発をしている・・・』と、
売れている商品名に便乗することも多い。
それだけ「すでに認知されているものに関連付ける」という行為は、
自分のことを相手にすばやく理解してもらうためには手っ取り早い方法なのである。
相手だって、得体の知れない人間とは付き合いたいとは思わない。
だが、多少なりともビッグネームとのつながりがあれば、
付き合うことによって何らかのメリットが得られることを潜在的に期待する。
打算的な考えかもしれないが、それが現実だ。

インターネット起業の世界においても、肩書きの威力を活用することは
王道であり、よく使われる手法だ。
○○コンサルタント、○○専門家、○○会代表。
もちろん、本当に実力と実績がある人も多いが、
そうでない人もいる。「肩書き負け」しているはったり起業家。
彼らはったり起業家に『会社のブランドに頼っているサラリーマン』
を笑う資格があるか? あるはずない。

肩書きが多用されると、その肩書き自体の価値が下がる。
誰でも名乗れるということは、信頼性が薄いということ。
それを名乗るための法的な資格が必要な職業
(たとえば医者とか弁護士、公認会計士など)
ならば、それを名乗ることでブランドを誇示することはできる。
だが、コンサルタントとか専門家とか評論家という肩書きは、
「周囲の認知」が前提としてなければ成立しえない肩書き。
幼稚園児でさえ『ぼくはポケモンコンサルタントだ』と言い張れば
誰も否定できない。たとえ本人がそう思い込んでいるだけだとしても。

肩書きのブランドが落ちるということは、どういうことか?
本当の意味で「内容勝負」になるということである。
本当に実力があり、かつ周囲からも認められ、実績を出している。
そういう人材ならば、たとえ目立った肩書きがなくても
ビジネスは思い通りに展開できるものだ。

そして「株式会社」や「代表取締役」という肩書きもしかり。
新会社法が施行されれば、誰でも簡単に株式会社を作ることができる。
資本金1千万円を貯めるというハードルがなくなったとたん、
「株式会社の取締役である」という肩書きの価値は、一気に急降下する。

そうすると、ただ法人化しただけでは、簡単にビジネスは展開できない。
きちんと「個人」として認知され、評価を得なければ、
会社の名前や「株式」の冠は何の役にも立たない。
これから起業を考えているビジネスマンにとって、
もはや法人としての肩書きは、ほぼ利用価値がないものになっている。
節税や取引上の「実務上のメリット」は大きいだろうが、
ただ「ファッション」として取締役を名乗るような時代は終わったことは
間違いないだろう。

となると、誰もが気づくことになる。
相手を見極めるためには「肩書きではなく実力を見なければならない」ということを。
サラリーマンの場合はどうか?
たとえ大企業の看板を背負っていても、それだけで高い評価が得られるとは限らない。
勤務先の冠を取り去って、一人の個人ビジネスマンとして勝負したとき、
自分のことを評価してくれる人間がどれだけいるのか?
その現実に真剣に向き合えるサラリーマンだけが、
これからのビジネスにおいて、主導権を握り続けることができるのである。

(次回につづく。)

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※この記事は、人気メールマガジン《幸せなサラリーマンになる方法−気づきの視点と発想力》の著者により提供されています。(C) Copyright 2005 無断転載を禁止します。コメント、トラックバック等はご自由にどうぞ。書籍『辞めるなんてもったいない!入社3年たったら読む本(大和書房)』全国書店にて好評販売中
  
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2005年10月07日

評価への不満は、すべて「見せ方」の問題である。

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成果主義における評価への不満は、なぜ解消されないのか?

各企業において、成果主義が導入されてから、
社員一人ひとりが「評価とは何か?」
について真剣に考え始めたことは事実だろう。

しかし、考えれば考えるほど、その評価基準は
かなり曖昧である、という現実に直面することになる。
自分の評価と他人の評価を比べた場合に、
「なぜ自分がその評価なのか?」に納得できない時、
社員は大きな不満を抱え、それが辞める動機に発展する。

自分の評価を高めると言うことはつまり、
自分という商品の値付けを高くするということ。
自分の労働力をいくらで販売するのか?
成果主義の問題は「価格交渉の問題」だといっていい。

しかしながら、価格交渉の問題は、サラリーマンの仕事に限らず、
あらゆる業種、業界で「厄介な問題」だと認識されている。
たとえば、飲食業にしても、自分の店の商品にいくらの値段をつけるのか?
は店長の自由裁量であり、高くしてもいいし、安くしてもいい。

そこで問題になるのが「高い値段をつけることへの罪悪感」である。
たとえ品質には自信を持っていたとしても、それでも利益を重視した
値段をつけるのは、多少なりとも抵抗を感じるものだ。

通常、善良な感覚で商売をしているのならば、
一般的な相場というものを踏まえて、それよりも多少安くすることで
「私が売っている商品は品質もよく、しかも相場より安い」
と、納得することができるだろう。
だが、そのように遠慮がちに価格設定をしたとしても、
その気持ちが顧客に届くとは限らない。

現実には、向かいの同業者が、同じような品質の商品を
もっと高い値段で売っていたりする。それなのに、
顧客はその価格設定の不均衡に気づかずに、
なぜ向かいの店から買ってしまうのか?
絶対にうちの店でかったほうがお得なのに、
そんな怒りが込み上げてくるのである。

だが、商品の価格と言うものは、必ずしもその品質だけで
決められているものではない。たとえ味が悪くても、
顧客が欲しいと思えば、お金を払う。それが現実である。
だとすれば「欲しいと思わせるテクニック」によって、
いくらでも価格は吊り上げることが可能である、ということだ。

これは、サラリーマンの給与格差にもいえること。
高給のサラリーマンが必ずしも、それに見合う実力をもっているか?
と言えば、それは違うと誰もが思うだろう。
だが、少なくとも「実力があるように見せかけている」
というテクニックについては、そこにキャッシュポイントが
発生しているのだから、その分を上乗せしてもらうのは
いたしかたのないことだ。

企業の製品でも、テレビCMで露出を増やさなければ売れない。
そのCM宣伝費用は、いずれ商品価格として跳ね返って来るので、
結果としては消費者がCM料を負担していることになるのだが、
それでも露出が多い有名な商品を買ってしまうのだからしょうがない。

この現実を不条理とか不公平とか言うことは簡単だが、
それを変えられない以上は、その不条理さを前提として
自分を高く売る方法を考えていった方が、結果として
自分の人生を有利に進められるのではないか?

自分の評価について不満をもっているならば、
まずは自分自身の「露出の仕方」について見直してみるべきだろう。
パッケージやネーミングを変えただけで爆発的ヒット商品に
生まれ変わったものは多い。人材も同じである。
品質はそのままでも、ほんの少し見せ方を変えてあげれば
あなたの人生は劇的に向上する可能性があるのだ。

(次回につづく。)

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2005年10月05日

どこまでいっても戦いは終わらない

辞めるなんてもったいない! 入社3年たったら読む本
大和賢一郎(著)1300円 ISBN4-479-79131-0 大和書房
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書籍は「出して終わり」というものではない。
出した後には、1冊でも多く売るための努力をしなければならない。
そして、1冊だけで伝わらなかったメッセージは、
2冊目、3冊目と連続して執筆することで、やっと伝わるようになるものだ。

現在、出版業界では、1日あたり200冊の新刊が出ると言われているが、
そのうち長期間書店に置かれるものはごく僅かである。
売れないとなれば、すぐに書店の目立つコーナーから消え去り、
ひっそりと目立たない奥の棚の端っこに眠ることになる。

メルマガには「まぐまぐランキング」があるし、
ブログにもランキングサイトがある。
それぞれのフィールドで、日々、戦いが繰り広げられている。

当然それは、出版業界でも同じである。
各出版社が、自社の新刊の売上アップを狙って、日々、
書店との交渉やプロモーションなど、しのぎを削っている。

「著者になれば成功」とか「本を出すことがゴール」だと
思っている人もいるかもしれない。しかし、ゴールは自分で
決めるものであり、どのような状況であっても
それをゴールだと感じられなければ、永遠に戦いは終わらないのが現実。

1万部売れたら、次は3万部売りたくなる。
2冊目を出したら、次は3冊目を出したくなる。
そうやって、限りない欲望は溢れ出してくるのだ。
だから、どんなにたくさん本を書いたとしても、
死ぬまで満足できないかもしれない。そんな気がしている。

そうなると、ビジネスで成功するためには、いつも戦っていなければならない
ということになる。成功とは戦いつづけることであり、それを辞めたとたんに
敗北者の人生を歩むことになるのだ。

そしてこれは、起業だけに限ったことではない。
サラリーマンが会社の中において「成功している」という
実感を得るためには、日々、戦っていなければならない。

それが戦いである以上、勝者と敗者はつねに存在する。
人によっては「勝つことで、相手に申し訳ない」と思う気持ちを
いだくかもしれない。
だが、スポーツの試合においても、負けた相手がかわいそうなどとは
考えないのだから、ビジネスにおいても、そう割り切ってしまえばいいのである。

上司との戦い、顧客との戦い、古い会社の体質との戦い。
サラリーマンの周辺で繰り広げられる戦いに、いかにして勝ちつづけるか?
生きている以上、勝負からは逃れられないのだから、
私たちは「勝つこと」だけを考えて前に進むしかない。
1段でも上に、1歩でも前に。その意欲があれば、
日々の仕事はより楽しくなるし、真剣度も上がる。
そしてなにより、自分の魂と命をかけることができるのである。

(次回につづく。)

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