「サラリーマン」は、職業ではなく、働き方つまり
雇用形態の1つに過ぎない。
だが、サラリーマンという響きは、どことなく
マイナスのイメージが付きまとっている。
よく「サラリーマンの人生で終わる」という言い方をするが、
それはあたかも、サラリーマンという雇用形態では、
何も自己実現ができないかのような言い方だ。
しかしそれは、大きな誤解である。
本当に問題なのは「依存体質」であり、
サラリーマンという雇用形態そのものではない。
依存体質が、自己啓発への意欲を低下させ、
なんとなく、モチベーションの低い生活を生み出す。
それが、サラリーマンの暗いイメージを作り出している。
確かに『定年まで面倒見ます。退職金も出します。』と
言われたら、多くの社員は「このまま安泰で」と願う。
その「危機感の無さ」が、やる気の無さに見えているだけ。
一方、起業家やフリーランサーの場合、
常に、明日の仕事を取るために必死になって
走っているイメージがある。獲物を追いかける野生の
一匹狼のように。だから若者が憧れるし、カッコいい。
だが、その「必死さ」は、本来、雇用形態に関係なく、
個人に備わっているべきものである。
つまり、会社に勤めていようが、常に「野性的な貪欲さ」
を忘れなければ、それは、組織の中を生き抜く、一匹狼なのだ。
サラリーマンを経て独立し、会社の経営者になった人は、
よく、セミナーで次のようなことを言っている。
「前の会社に勤めていたときは、ぶっちゃけ、
その会社の社長になろうと思っていました。」
組織の中にいる一匹狼は、常に、その組織の中で上位を目指す。
その貪欲さが、組織内で消化しきれなくなったとき、
そのエネルギーは、社外にあふれ出す。つまり起業である。
大切なのは「飼いならされない」という気持ち。
その気持ちがあれば、組織の中で「刺激の無い日々」
に甘んじることは無い。
「サラリーマン」という大きな枠組みの中では、
すべての雇用形態を明確に表現することはできない。
正社員もいれば、契約社員もいる。組合員も、年俸制の社員も。
極端な言い方をすれば「サラリーマン」という言い方は、
その範囲が広すぎて、どのような雇用形態も、明確には
言い表せない。
そのため、言い訳として使われる、マイナスの「代名詞」に
なっている傾向がある。
・サラリーマンだから出来ない。
・サラリーマンには買えない。
・サラリーマンは不幸。
自分の人生、趣味、ビジネスが上手くいかないことの
すべての責任を「サラリーマン」という雇用形態に
押し付けては、何も解決しない。
そのような「悲しいイメージ」を世間に植えつけているのは、
他の誰でもなく、私たちサラリーマン自身なのだから。
まずは、その意識を変えていくことが大切である。
(次回につづく。)
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