ギャンブルの世界で、次のような言葉がある。
勝ちたければ、ルールを理解しろ。
これは、当たり前のことなのだが、ビジネスの世界や
現実の世界では、以外にも、軽視されがちである。
ポーカーと麻雀のルールは全く異なるのだから、
ポーカーの達人が、何も知らずに雀荘に行っても、
勝てるはずが無い。
まずはルールをしっかりと把握し、その上で、
ルールにあわせた、最適な戦略を考える。
それが、勝つための秘訣。
これを、ビジネスの世界におきかえて考えてみると、
どうなるか?
当然、ビジネスと一言に言っても、その分野、ジャンルには
様々な種類が存在している。
飲食、IT、不動産、金融、衣料、建築。
それぞれの世界のルールを知らなければ、成功することは難しい。
そして忘れてはならないことがある。
それは「経営者」として成功するためのルールと、
「サラリーマン」として成功するためのルールは
まったく違うという事実。
「雇われる側」も「自分の労働力を販売している」というビジネス
と考えれば、そこには「自分を売り込むためのスキル」が求められる。
ただし、その「売り込み」は、会社の面接スタイルに応じて変えなければ
ならない。
そして、一度会社に入った後は、必要以上に「自分を売り込む」
という必要は無くなる。むしろ、上司に逆らわない「従順さ」が
求められたりする。そこには「自己主張」などというものは不要。
サラリーマンとして成功したければ、まずは
会社組織の風土を理解し、それにあわせた戦略を立てなければならない。
その組織が「何を重視しているか?」を、冷静に見極めるのである。
ビジネスセンスとは「市場の方向性を見極める能力」のことである。
同じように、サラリーマンに求められるビジネスセンスとは
「社内の風潮を見極める能力」のことなのだ。
仮に、あなたが勤める企業が、大手上場企業で、学歴や資格を
重視する風潮があるとする。だとするならば、個人的には「不要」
だと感じていても、時として「社内での評価を高めるために資格を取る」
という行為も、求められるのだ。
逆に「資格や学歴よりも実績」を重んじるような会社ならば、
とことん、その実績を追求し、結果を残せばいい。そちらのほうが
フェアであるとも言える。
ビジネスで勝ち残るためには「変化」に対応しなければならない。
最終的に生き残れるのは、強い者でもなく、賢い者でもなく、
変化できる者、なのである。
となると、時代の流れや、風潮を敏感に読み取って、
「これが求められているのでは?」という直感を頼りに、
商品やサービスを開発していったほうが、成功する確率は高くなる。
サラリーマンには、サラリーマンの攻略法がある。
そして、会社ごとに、戦略を変えなければ、これからのサラリーマンは
生き残れない。
そして、戦略を立てる前提として「ルールを把握すること」は、必須である。
ルールとは、社風、文化、そして「評価の仕組み」である。
どうすれば勝てるのか? はつまり「何をすれば高く評価されるのか?」なのだ。
だが、サラリーマンとして成功できた人間が、
必ずしも、起業家として成功できるとは限らない。
なぜなら、サラリーマンの世界と、起業家の世界とでは
勝つためのルールがまったく異なるからだ。
それは、ポーカーと麻雀の違いのように。
麻雀で勝つためには、麻雀のルールを勉強しなければならない。
しかし、ポーカーでの経験が、麻雀でまったく役に立たないか?
といえば、そうでもない。
大金を賭ける度胸や、不利な立場でも同様しない精神力などは、
ポーカーで鍛えたものが、そのまま麻雀でも役に立つだろう。
しかし、それだけでは勝てない。でも、自信のあるギャンブラーは、
自分の力を過信するのだ。
「俺はポーカーの世界では最強だ。だから麻雀でも勝てる」と。
サラリーマンの世界で成功できなかった人間が、
いきなり起業の世界に踏み出すのは危険である。
しかし、サラリーマンの世界で成功できたからと言って、
起業の世界でも成功できると思い込むのも、やはり危険なのだ。
そこが、どんな世界であろうとも、まずは「ルールを把握すること」が最優先。
それを忘れてしまったギャンブラーに残された道は、借金地獄。それ以外に道は無
い。
(次回につづく。)
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